慌てずに乗り切りましょう。夏の感染症 event_note2019.07.18こんにちは。「おなかの悩みから解放されることで人生を楽しく過ごせるお手伝いがしたい」東長崎駅前内科クリニックメンバーの はまだ です。 せっかくプール開きしたのに、あんまり入れない~と嘆いている我が家の息子たち。 今日は、梅雨が明けた頃、そう、プールが盛んになってきた頃に流行り始める、慌てずに乗り切りましょう。夏の感染症 というお話です。 夏は冬場とはまた違ったウイルスが流行ることが多いと言われています。咽頭結膜熱(プール熱)アデノウイルスに感染することで発症します。4~5日続く高熱や咽頭痛、喉の腫れ、目のかゆみ、結膜炎などが症状として出ます。乳幼児は、下痢や嘔吐の症状が出ることもあります。感染者のくしゃみや咳を吸い込んだり、共用のタオルを使用したりすると、感染する確率が高くなります。咽頭結膜炎自体に対しての薬はないため、解熱鎮痛剤や咳止めなどの対症療法が主となります。また、高熱や喉の痛みで脱水傾向になりやすいので、少しずつでも水分をとっていくことが大切です。 溶連菌感染症A群β溶血性連鎖球菌と呼ばれる細菌が原因で起こる感染症です。症状としては、高熱や喉の腫れ、強い喉の痛み、頭痛などがあります。また、イチゴのように舌にブツブツができるイチゴ舌や体に淡い紅斑が出ることもあります。抗菌薬が処方され、熱は数日で下がることが多いです。ただ、合併症の可能性もあるため、医師に指示された期間は内服治療を続けましょう。同じようにくしゃみや咳で感染するため、手洗いやマスクの予防も大切です。 ヘルパンギーナ夏風邪の一種で、主にエンテロウイルス属に属するウイルスに感染することで発症します。主に、子供が感染することが多い病気です。(※大人でも濃厚接触がある場合は、感染することがあります)38度以上の発熱や喉の奥の方に水泡ができます。水泡ができると飲み込むのが痛くて、辛いため、食欲が低下することがあります。特効薬があるわけではないので、解熱鎮痛剤などの対症療法になります。同じく脱水予防のために、こまめな水分補給が大切になります。 手足口病子供に多く、コクサッキーウイルスA6やエンテロウイルス71などで引き起こされる感染症です。その名の通り、手のひらや足の裏、口腔内など柔らかい部分に水泡性の発疹が出来るのが特徴です。37~38度程度の発熱がでることもあります。安静と必要時は対症療法で経過を見ます。 夏に流行する感染症は、特に水分補給が大事。経口保水液やゼリータイプの飲料をうまく活用しましょう。手洗いやマスク、タオルを共用しないなど、2次感染予防対策にも注意しましょう。また、自治体によって登園・登校証明書が必要な場合がありますのでご注意ください。今日は、慌てずに乗り切りましょう。夏の感染症 というお話でした。 次回のスタッフブログは、火曜日に更新します。どうぞお楽しみに。