下血・血便  ~便に血が混じるのは胃から大腸まで幅広い原因で起こります~

血便・下血

 

■以下のような症状でお困りではないですか?

便に血が付着している
便に粘膜状の血筋が付いている
トイレットペーパーに血が付く
排便時、便器に血が垂れる
便が赤い・暗い赤色をしている
黒い便が出る
健康診断にて便潜血陽性の判定を受けた

上記のような症状がある方は、血便・下血の可能性があります。
血便・下血は、胃潰瘍や大腸がんといった重篤な消化器疾患である可能性があります。
ご自身で判断することなく、消化器内科・胃腸内科で適切な検査や治療を受けましょう。

 

■血便・下血について


血便とは、食道・胃・小腸・大腸・肛門(消化管)から出血した血液が付着した便のことをいい、下血とは、上部消化管からの出血のことをいいます。
胃潰瘍や大腸がんなどの重篤な症状によって血便・下血が生じる場合があります。そのため、血便・下血を放置すると重篤疾患が悪化する可能性があります。重篤な疾患の早期発見・早期治療を行うために、些細な症状でもお気軽に当院までご相談ください。

 

 

■血便・下血の原因


血便・下血は、消化管から出血することで生じます。どこから出血をしているかで原因はことなりますが、消化器疾患・生活習慣の乱れ・自律神経の乱れなどが考えられます。

 

逆流性食道炎
食道に普段は逆流することのない胃酸や消化途中の食べ物が逆流し、強い酸性の胃酸によって、潰瘍・炎症・びらんを生じている状態を指します。
胃がん
胃がんとは、胃内部の粘膜が何らかの原因でがん細胞となり、増殖を繰り返すことで発生していきます。大腸がんに次いで、日本人では死亡数が多いがん疾患です。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
胃潰瘍・十二指腸潰瘍とは、胃酸の刺激によって胃や十二指腸の粘膜、上皮が損傷をうけて傷ついている状態のことを言います。
潰瘍性大腸炎
比較的若い人に発症しやすい病気です。
症状としては、血便、軽い発熱、渋り腹といったスッキリしない排便状態が続くなどがあります。
大腸がん
大腸がんは大腸に発生するがんです。結腸(盲腸からS状結腸)までにできる「結腸がん」と直腸にできる「直腸がん」の2種類に分けることができます。
男性では罹患数4位・死亡数3位、女性では罹患数3位・死亡数1位で、 データでは、年間男性で約9万人、女性で約7万人、合計16万人が大腸がんと診断されています。
大腸ポリープ
大腸の管の表面は粘膜層と言われます。
この粘膜層の一部がイボのように隆起してできたもの全般を大腸ポリープといいます。
潰瘍性大腸炎
比較的若い人に発症しやすい病気です。
症状としては、血便、軽い発熱、渋り腹といったスッキリしない排便状態が続くなどがあります。
診断には大腸内視鏡検査が必要で、組織採取し潰瘍性大腸炎の所見を満たす場合、難病認定され国から治療費の補助が出ます。
この病気と診断された場合、大腸がんに繋がる恐れもあるので定期的な検診を受けましょう。


肛門や肛門周辺に起こる疾患です。
いぼ痔・切れ痔・痔ろうがあります。

 


重篤な消化器疾患であっても早期発見・早期治療を行うことができれば治る可能性が高まります。ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

■血便・下血の種類

種類

色や状態

疑われる疾患例

鮮血便

新鮮な赤色

痔・直腸がん・大腸がん・直腸ポリープ・大腸ポリープ・潰瘍性大腸炎

暗赤色便

少し暗い赤色

大腸がん・大腸ポリープ・虚血性腸炎・感染性腸炎・潰瘍性大腸炎・クローン病・大腸憩室出血・小腸潰瘍・メッケル憩室出血

粘血便

赤色の粘液がついた状態

炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)・アメーバ腸炎・大腸がん・感染症

黒色便

黒色

食道がん・胃がん・胃潰瘍・十二指腸潰瘍

潜血便

血が付着しているかを目では判断できない状態

大腸がん・大腸ポリープ・感染性腸炎・クローン病・大腸憩室症・潰瘍性大腸炎・痔など

診察時に、便の色をお伺いする場合もございます。ご自身のスマートフォンで写真を撮影して頂いてもかまいません。便に血液が付着している方、便潜血検査で陽性と判定された方は、早期に胃カメラ検査・大腸カメラ検査を受けることが重要です。

 

■血便・下血の治療


血便・下血は、出血部位によって治療方法が異なります。そのために、胃カメラ検査や大腸カメラ検査で正確に診断する必要があります。

 

 

■血便・下血の検査方法

①便潜血検査
健康診断等で行う検便となります。肉眼で確認することが困難な血便を確認することが可能です。
実際の臨床の現場ではあまり多用はされません

 

②胃カメラ検査
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)はファイバースコープと呼ばれる医療機器を口、もしくは鼻から挿入し、咽頭・食道・胃・十二指腸にできる病気(ポリープ・がん・炎症など)を発見する目的で行われる検査です。診断のみならず適切な治療方法を選択するためにも行われます。当院の内視鏡検査では通常光(白色光)の観察のみならず、特殊光といわれる波長の異なる光を利用して病気の診断を行います。特殊光を用いた検査では通常光(白色光)では見つけにくかった病気を発見しやすくなります。当院でも特殊光を用いた検査・診断を行っております。
赤い便(血便)よりも黒い便(下血)の際に実施をする検査になります。

 

③大腸カメラ検査
大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)はファイバースコープと呼ばれる医療機器を肛門より挿入し、全大腸(盲腸、上行結腸、横行結腸、 下行結腸、S状結腸、直腸)を観察します。全大腸にできる病気(ポリープ・がん・炎症など)を発見し、適切な治療方法を選択するために行います。当院の内視鏡検査では通常光(白色光)の観察のみならず、特殊光といわれる波長の異なる光を利用して病気の診断を行います。また最大135倍拡大観察が可能で、病気の詳細な情報を得ることができます。特殊光と拡大観察を併用することで、通常光(白色光)では判断しにくかった良性、悪性などの情報を得ることができます。当院でも特殊光と拡大内視鏡を用いた検査・診断を行っております。
④カプセル内視鏡
主に小腸からの出血を疑った場合に実施されます。
小さいカメラが付いたカプセルを飲み込んでもらい、小腸の中を撮影します。
胃カメラでも大腸カメラでも診断がつかない消化管出血の際に実施します。
撮影された画像を基に病変を探していきます。
検査が実施できる医療機関が限られますが当院では検査が可能です。

 

■当院における内視鏡検査の特徴
【胃カメラ検査】
予約なし当日の検査、土曜の検査も状況により可能
午後胃カメラ、夕方胃カメラも実施しています
ネット予約可能
胃カメラ、大腸カメラ同日検査可能
鼻からの胃カメラで汚れ知らず
ピロリ菌の検査も同時に出来ます
豊島区の胃カメラ健診も実施出来ます

【大腸カメラ検査】
下剤の内服なしの大腸カメラ
苦痛の少ない無送気軸保持短縮法
午前・土曜の検査も可能
胃カメラ、大腸カメラ同日検査可能
大腸ポリープ当日切除
最小限の麻酔から全身麻酔にも対応
前処置の下剤の飲む場所が選べます。また前処置が少なく済みます。
スマート大腸カメラへの取り組み

【カプセル内視鏡】
小腸の検査が可能です。
胃カメラ・大腸カメラと合わせることで全消化管のチェックができます。

 

 

■血便・下血でお悩みの方は、当院の消化器内科・胃腸内科へ


当院では、血便・下血でお困りの方の、検査や治療を行っております。
血便・下血は原因によって治療法が異なるため、診察や内視鏡検査を通して、適切な治療を施す必要があります。当院では24時間WEB予約を受け付けておりますので、忙しい方もWEB予約から時間を指定してご来院ください。

 

■当院について


当院では、内視鏡専門医による胃カメラ(経鼻内視鏡)・大腸カメラ(大腸ポリープ切除可能)・カプセル内視鏡(小腸・大腸)など、安心安全な医療をみなさまに提供しております。また、みなさまの健康と笑顔のために、消化器病専門医・肝臓専門医による消化器疾患の専門的な検査・診察・治療を行い、高血圧・糖尿病・高コレステロール血症・痛風などの生活習慣病や風邪・花粉症・インフルエンザまで幅広い範囲で一般内科疾患もしっかり診断・治療いたします。さらに、腸内洗浄や腸内フローラ検査などこだわりの自費診療も実施しております。
東長崎駅周辺にお住いの方をはじめ、椎名町、江古田、桜台などの西武池袋線沿線や要町・千川・小竹向原・新桜台などの有楽町線沿線、東武東上線沿線にお住いの方々に安心安全の医療を提供し、地域医療を通じ皆様の“人生”“生きがい”のサポートさせていただきたいと思っております。
私たちスタッフ一同、安心安全な医療を提供すべく、日々、最新医療設備の研修などに勤めております。皆様のご来院を心よりお待ちしております。

著者
東長崎駅前内科クリニック 院長 吉良文孝
資格
日本内科学会認定 認定内科医
日本消化器病学会認定 消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会認定 内視鏡専門医
日本肝臓学会認定 肝臓専門医
日本消化管学会認定 胃腸科指導医
経歴
平成15年 東京慈恵会医科大学 卒業
平成15年 東京警察病院
平成23年 JCHO東京新宿メディカルセンター
平成29年 株式会社サイキンソーCMEO
平成30年 東長崎駅前内科クリニック開院
 
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