肝血管腫について event_note2024.07.02健康診断・人間ドックや超音波検査(エコー検査)などの診察で「肝血管腫」と言われた事がある方の中には、要精密検査と聞き「えっ!?腫瘍なの!?😰」とご不安になられる方もいらっしゃいます。 肝血管腫とは、肝臓内の細い血管が異常に増殖し、無数に絡み合ってできた腫瘍状の塊です。 良性の腫瘍であり、通常は4cm以下の塊で自覚症状は少なく、発生頻度としては成人の約1~5%ぐらいに認められ、やや女性の方に多いとされています。発症要因に女性ホルモンとの関連が指摘されていますが、まだ明確には分かっていません。 ただし、注意が必要なのは、ごくまれに、肝血管腫とよく似た形態の肝悪性腫瘍があります。血管腫は短期間に大きさが急に変化することはありません。一方、肝がんは発育が早く、わずかな期間で急激に大きくなります。「3ヵ月後の再検査」は、肝がんが隠れていないかどうかを確認するのが主な目的です。 再検査の結果、前回と同じ所見であれば「肝血管腫」と診断をされますが、過信は禁物です。 肝血管腫は時間や姿勢、圧迫によってエコーパターンが変化し、検査しても映像として写らないこともあります。肝血管腫から肝臓がんに移行することはまずありませんが、半年から1年に一度は定期検査を受けた方がいいでしょう。再検査の結果、異変が見られれば、CTやMRI、血管造影などを受けて肝がんであるかどうか診断する必要があります。特に初めて肝血管腫と言われた方は半年後の再検査を必ずお勧めしています。 まずは焦らず、きちんと診察を受けて、その後も定期的な観察が出来ると良いですね😊診察ご希望の方はホームページからのご予約が便利です!また、こちらの動画も参考にどうぞ!👇肝占拠性病変~肝臓の中のしこり・腫瘤~