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臨床検査技師による超音波検査(エコー検査)ブログ☆その1

こんにちは。スタッフの黒澤です。

雨の日が続き、蒸し暑い梅雨の季節ですが、みなさんどうお過ごしでしょうか?

クリニック内ではエアコンを適度に動かしていますが、除湿モードにすると意外に寒い…

待合でお待ちの間や検査中に肌寒さを感じたときは遠慮なくお申し付けください。

 

さて、今回は超音波検査のお話です。

 

たまにエコー検査と超音波検査は違うの?と質問されることがありますが、表記が違うだけで内容は全く同じです

○○超音波検査のように、○○の部分に検査目的の部位が入ります

腹部、頸動脈、甲状腺 etc.

 

腹部超音波では主に5つの臓器を観察します

 肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓 です

加えて膀胱や男性の場合は前立腺、女性の場合は子宮・卵巣等も観察することができます

 

検査でわかる疾患は

肝臓でいえば脂肪肝、肝硬変、肝臓がん等

ほかにも胆嚢結石、膵炎、腎臓結石など観察範囲であれば診断可能です

超音波検査はX線検査などのように放射線で被曝することもないため妊婦さんでも受けられ、検査される側の負担も少ない検査です

 

<腹部超音波検査を受ける際の注意点>

おなかの中に空気が多く存在すると、エコー画像ははっきり見えなくなります。

食事により消化管内に空気が発生しやすくなるため、腹部超音波は絶食もしくは最低6時間食間をあけて行います

特に胆嚢を検査したいときは、食事により胆汁と呼ばれる消化酵素が排出されて胆嚢自体が縮んでしまうため、検査前の絶食は必須となります。

また、膀胱を検査する場合には尿がたまっている状態のほうが詳しく検査できるため、検査前の排尿は我慢するようにします。

 

通常は仰向けで検査しますが、観察したい臓器や体形の違いにより横向きや座った状態で検査することもあります

そして、検査器具(プローブ)をからだに密着させるため、ゼリーを塗ります。

 

 

画像を記録するときは、呼吸をしたままだとエコー像がぶれてしまうため、いったん息を止めるように指示していきます。

検査を受ける際は医師・技師の指示に従っていただけるとスムーズにすすみ、短時間で検査が完了できますのでご協力をお願い致します。

 

今回はこのあたりで。

次回以降は超音波検査についてすこし掘り下げた内容をお話ししたいと思います。

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