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【きらきら栄養士通信】あなたは大丈夫?高血圧症のお話②

こんにちは!今日は前回に引き続き「高血圧症の方向けの食事療法」についてです。

 

高血圧症の方の食事療法のポイントは以下4点でしたね。

 

①減塩をする

②適正量食べる

③バランス良く食べる

 (野菜や果物を積極的に食べる

  コレステロールを控える

  多価不飽和脂肪酸、低脂肪乳製品を積極的に摂取する)

④アルコールを控える

 (アルコール換算量にて 男性20-30mL/日以下、女性10-20mL/日以下)

 

後半③,④について解説をしていきます。

 

③バランスよく食べる

必要な栄養素を身体に入れてあげることで、身体は正しく動いてくれます。

主食であるご飯やパン、主菜として肉や魚や卵や大豆製品、副菜として野菜やきのこなどバランスよく食べると良いでしょう。

 

栄養素の中でも特にカリウムは、食塩の成分であるナトリウムを身体の外に出してくれます。カリウムは果物や野菜やイモ類に多く含まれています。

野菜の一日の摂取目標量は350g、つまり1食120g程度です。目安の量としては、生の野菜なら両手に一杯、加熱した野菜なら片手に乗る量が120g程度となります。摂れていますか?

※ただし、腎機能が低下していてカリウム制限のある方については、野菜・果物・イモ類等は指示量の中で調整しながら食べましょう。また、肥満や糖尿病のある方など、エネルギー制限が必要な方については、果物は80kcal/日程度とすることをおすすめします。

 

また、血液中のLDLコレステロールの量が増えて動脈硬化がすすむと血圧管理によくありません。肉の脂身やバター、インスタントラーメン、魚卵等は血液中のLDLコレステロールを上げる原因になるため、控えめにしましょう。逆に青魚の油に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)には血管の弾力性を高め、EPA(エイコサペンタエン酸)には血流をよくする作用があります。積極的に摂りたい食品の一つです。

 

マグネシウムやカルシウムにも血圧を下げる作用があるといわれているため、コップ1杯程度の牛乳の摂取がおすすめです。エネルギー量が気になる方は低脂肪牛乳も良いでしょう。

 

いろいろと成分を考えるとちょっと大変ですよね。

あれこれだめといわれると余計に食べたくなってしまったりもします。

制限と考えると続けるのがつらくなってしまう場合もありますので、偏りなくいろいろな食材をまんべんなく食べるというイメージで捉えていただけると良いのではないかなと思います。



④アルコールを控える

血圧を上げる原因になるため、摂りすぎないようにしましょう。

飲酒をしている最中は血管が拡張するため一時的に血圧が下がりますが、習慣的に飲酒を続けていると、血圧が上昇することが分かっています。

(飲んでも良いかどうかは医師に相談をしましょう。)

 

前回から2回にわたってお伝えさせていただきましたが、以上4点が減塩の為に大切なポイントでした。

 

わたしたち日本人は、味噌や醤油などを調味料として使用したり、漬物を食べる習慣があったりと、どうしても塩分は過剰になりがちです。

単純に塩や調味料の使用量を減らしてしまうと、味気ない食卓になってしまうかもしれません。そんな時は出汁をきかせてみたり、酢やレモンなどの酸味を加えたり、香辛料で味付けをしたりするのも良いかもしれません。

 

個々の生活に合わせて対策を考え実践していくことが、疾患を持っていても生き生きと過ごしていくコツでしょうか。

 

当院では管理栄養士による栄養指導を行っています。

知っていても実践するのが難しいのが食事療法チェックシートを使って塩分の量を調べたり、より具体的な減塩の工夫の提案など、お一人お一人の状況に合わせてご相談可能です。気になる方はぜひ、お気軽にスタッフにお声掛けくださいね。

 

【管理栄養士による栄養指導】

・日時

 毎週木曜日、金曜日

 10時、11時、16時、17時から

 現在分院オープンに向け調整中

 詳しくはスタッフにお尋ねください

 

・所要時間

 初回30分、2回目以降20分

 

・料金(保険3割負担の方の場合)

 初回 780円

 2回目以降 600円

 

・予約方法

 受付や医師にお声がけ下さい

※医師の診察を受けて頂き、指導の指示のある方が対象となります。気になる方はスタッフまでご相談下さい。

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