噛んで幸せホルモンの分泌を高めよう!~栄養士ブログ~ event_note2021.08.03はじめまして。6月から東長崎駅前クリニックのメンバーとして加わりました管理栄養士の吉野です。 現在、生活習慣病予防のための保健指導をさせて頂いている中で感じた事をお伝えします。最近、学校の先生とお話する機会が頻繁にあるのですが先生は普段給食を食べていますよね。先生が給食を何分で食べていると思いますか?正解は5~10分なのです。更に残っている給食がもったいないと2食分を食べていたり。早食いの大食い。体から悲鳴が聞こえてきそうです。職業がら昼食にかける時間がないという人は少なくないと思います。毎回、自分がどの位食事に時間をかけているか時計を意識している人はどの位いるのでしょうか。食事時間は20分以上が目安とされていますが15分以下の人は要注意で肥満リスクが噛む人に比べ4倍以上との報告があります。 今回注目したいのが噛むということが幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」を活性化させるのに有効ということです。噛むこと以外に呼吸や歩行など一定のリズムで同じ動きをくり返す「リズム運動」も含まれます。どのリズム運動でも、効果的な継続時間があり、運動を始めて5分くらいからセロトニン濃度が高まり、20〜30分でピークに達し、その状態は2時間ほど続きます。朝食をしっかり噛んで食べて、セロトニンを活性化して一日を始める。ピークは2時間なので昼前にはセロトニン活性が弱まってきます。昼食で噛んでまた高める、そして夕食と3回の食事でしっかり噛めば、覚醒時のセロトニンの活性をほぼ維持できることになります。噛むだけで1日ハッピーでいられるなんて最高ですね。またセロトニンのもととなる必須アミノ酸のトリプトファン(肉・魚・大豆・乳製品・果物等)を食事からきちんと摂取することも重要です。普段の食事をきちんと食べていれば問題ありませんね。幸せホルモンと呼ばれるセロトニンは、①トリプトファン(肉・魚・大豆・乳製品・果物等)の摂取②日光の光を浴びる③リズム運動(咀嚼、呼吸、歩行)を行うことによって分泌されるホルモンです。その中でも、③のリズム運動、咀嚼は今日から実践出来るので、オススメです。 愛犬も、ご飯を数十秒で完食しますが、味わって食べられることって幸せだなとつくづく思います。特に空腹時には一気にかきこみたい気持ちにもなりますが、毎日休むことなく働いている内臓達の負担を少しでも軽減するため、私も意識してよく噛む習慣を続けたいと思います。 とても暑い日が続きますが、皆様、ご体調崩されないようお体をご自愛くださいませ。 ☆8月より診察予約を再開致しました。Webまたはお電話にて承ります。☆8月のお盆休みは、8/8(日)~8/15(日)までです。火曜、日曜、祝日はお休みです。