ブログ

健康診断で「肝機能に異常がある」「エコー検査で異常がある」と言われたら?

健康診断で「肝臓に異常がある」と言われたら?

 

毎年の健康診断、受けていますか?

自分の健康状態をこまめに把握することはとても大切ですが、結果が届く時は通信表のようでちょっとドキドキしますよね。

もし、肝機能異常などが見つかり、「医療機関を受診して下さい」と言われたらどのような対応をすればよいでしょうか?

 

まず、一般的に健康診断の肝機能の項目で、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPなどをよく目にされるかと思います。

 

これらは肝細胞や胆管の細胞内に含まれる酵素で、通常の状態でもある程度血液中に検出されますが、何らかの原因で肝細胞などが壊れると血中に過剰に増えるため、血液検査で肝機能の異常を調べる基準となっています。

生活習慣など様々な要因が考えられるため、食生活の改善や運動、場合によっては投薬も併用する必要がありますので、院長と良く相談の上プランをたてて頂ければと思います。

生活習慣以外にもお酒、内服薬、サプリメント、栄養ドリンク、ウイルス感染症などでも上昇しますので生活習慣と決めつけるのも危険です。

 

もし採血とエコー検査を実施したうえで「単純な脂肪肝」と言われた場合はまずは節制・運動・ダイエットが基本です!アルコールを飲まれる方は禁酒をお勧めします。

ほとんどの場合、追加の検査の緊急性は少なく、生活習慣の指導のみとなりますので、まずはご自身の生活習慣を見直していただき、落ち着いて受診をして下さいね。

 

 

 

 

 

《どんな検査があるの?》

では、肝臓の検査にはどんなものがあるのでしょうか?

 

 

腹部超音波検査装置 エコー装置

当院で行える検査としては、主に腹部エコー検査と血液検査です。

腹部エコー検査は、超音波を使って肝臓、胆のう、膵臓、腎臓などを映像として見て診断することが出来ます。

検査に際しては、お食事は最低6時間以上、水分は最低4時間以上抜いて頂いた方がハッキリとした映像となり、より検査精度が上がります。

当院では熟練の超音波検査技師が責任もって検査にあたっています。

 

血液検査は前述のような肝機能の数値を調べるために行います。

直近の健康診断で数値が予め分かっている場合はすぐに再検査を行わない場合もあります。どんな検査がいつ頃必要かは外来で相談のうえ院長が責任もってお伝えさせていただきます。

血液検査についても、お食事を抜いて頂いていた方が正確な数値が出やすいのでご注意をお願いします。

 

 

 

 

 

《検査は毎年やるの?》

検査のペースについては症状や採血結果の数値によりマチマチです。

エコー検査の場合は、エコー検査のみで経過をみる場合とCTやMRI等の追加検査を実施したうえで経過をみる場合があります。

肝血管腫の場合は直接的な治療を急いで行う必要はありませんが、経過に異常がないか定期的な観察が必要になるため、エコー検査を最初は半年に1回程・状態が安定していれば1年に1回の検査が目安です。初めて肝血管腫を指摘された方はCTやMRIをお願いすることもあります。

単純な脂肪肝の場合は年に1回のエコー検査をお勧めしています。

胆のうポリープも年1回のエコー検査をお願いすることが多いです。

 

採血検査は疾患ごとに、また数値次第で検査の期間は3ヶ月毎から1年毎までマチマチですので、外来でご相談をさせて下さい。

 

《クリニックで検査したい時は?》

腹部エコー検査をご希望の場合は、ご予約頂いた方がスムーズです。

お電話または当院ホームページからご予約頂けますので是非ご利用下さい。

 

血液検査に関しては通常の一般診察の範囲で診察可能ですので、事前のご予約は頂かなくても結構です。ご自身のご都合の良い時にお越しください。

 

どちらの場合も、お手元に直近1~2年の健康診断の結果や血液検査結果などがあれば、ご来院時にお持ち頂けますようお願い致します。

 

年末の足音が近くなっている今日この頃、元気に年越しを迎えて、来年も健やかに過ごしましょう!当院が皆様の健康のお役に立てれば幸いです。

ヘリコバクターピロリ菌の診断と治療に関して

あと僅か

今やすっかり耳慣れした「腸活」あなたは何をされていますか?

胃カメラの静脈麻酔ってどんなもの?

大事なのはやっつけたあとだよ

TOPへ