肝臓の数値で見る「γーGTP」とは? event_note2024.12.01こんにちは!今回はγーGTPについてのお話です。γ-GTPは「ガンマグルタミルトランスペプチダーゼ」の略で、アミノ酸の生成にかかせない酵素です。γ-GTPは、主に胆道(胆汁の通り道)・すい臓・腎臓の細胞に含まれています。普段も血中にある程度存在していますが、特に胆汁の分泌に障害があると上昇してくるのが特徴です。 γ-GTPはアルコールに敏感に反応し、肝障害を起こしていなくても、よくお酒を飲む方などでは分解に必要な酵素のため上昇がみられます。 異常がない方でも150から200位までの上昇はあり得ます。さらに近年、アルコールに関係なく生じた非アルコール性脂肪性肝炎(NAFLD)でもγ-GTPが上昇してくることがわかってきました。 γーGTPの数値が高いと、胆汁の分泌に関わる障害が強い場合や、アルコール・薬剤性肝障害などが疑われることがあるため、追加の検査をおすすめしております。 肝疾患が疑われる場合、検査の方法はいくつかあります。①血液検査まずは血液検査で、今の状態、具体的な数値を調べます。検査結果は2日前後で出ます。 ②腹部超音波検査(腹部エコー検査)腹部エコー検査では、腎臓、膵臓、肝臓、胆のう、脾臓の状態を確認することが可能です。午前検査を受けたい方は朝食を控えていただき、午後検査を受けたい方は昼食を控えてください。 ③フィブロスキャン検査痛くないプローブを当てるだけの負担のない検査ですが、肝臓の硬さや脂肪の量などが判ります。ほとんどお酒を飲まないのに脂肪肝となっている方の中には、肝硬変に発展してしまう方もわずかにいらっしゃることが分かっており、そうした状態は非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:nonalcoholic steato-hepatitis)と定義されています。 NASHの方とそうでない方を区別するために、従来は肝生検などの身体への負担が大きい検査が主流でした。 しかし、フィブロスキャン検査によって、外来で負担が少ない形で肝臓の硬度を調べることが可能となり、肝硬変の進行度合いをチェックできるようになっております。 また、非アルコール性脂肪性疾患はNAFLDと呼ばれるケースもあります。 ≪検査をご検討中の方へ≫こちらから検査のご予約をお願いします!直近の健康診断の結果などがあれば是非お持ちくださいね☺