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AGAの治療薬での肝障害について

AGA治療薬の肝障害

当院は肝臓内科を標榜しているため、様々な肝障害などの肝臓疾患の方がいらっしゃいます。
特に最近増えてきているのが男性型脱毛症(AGA: Androgenetic Alopecia)の治療に伴うものです。

近年AGA専門クリニックが増えてきております。
それに伴いAGAの治療薬に伴う肝障害の紹介で来院される患者さんが増えています。
当院は池袋、新宿などのターミナル駅からも近いため余計かもしれませんが、池袋のみならず豊島区・板橋区など都内や千葉県・埼玉県からも患者さんが受診されます。

 

AGA治療の肝障害はそれくらいあるのか?

男性型脱毛症(AGA: Androgenetic Alopecia)の治療に使われる薬剤による肝障害は、一部の薬剤で稀に起こる副作用の一つです。

AGA治療薬としてよく用いられるフィナステリド(商品名プロペシアなど)やデュタステリド(商品名アボルブなど)は、主に5αリダクターゼ阻害薬と呼ばれるクラスに属し、これらの薬剤はテストステロンがジヒドロテストステロン(DHT)に変換されるのを阻害し、脱毛の進行を遅らせるか、改善します。

統計ではAGAの治療に伴う肝障害は内服薬の場合は0.2%程度とされています。
数字的にみると大きな数字ではありません。
比較的安全に内服できるレベルではないかと感じます。

AGAの治療をされている患者さんの母数は増えているので、今後更に詳細なデータが集まると思います。

AGA治療の肝障害は重症なのか?

多くの場合は重症になることはなく、多くのケースでは内服中止によって軽快します。
採血で肝臓の数値(AST、ALT、γGPT)が上昇しているのを確認されましら、落ち着いて受診をしてください。

 

その他の注意事項は?

AGA治療に伴う肝障害は比較的稀ですが、全く無いわけではありません。
当院に紹介受診をされて、精査の結果別の肝臓病が見つかることもあります。

そのため、肝障害が発生した際には一度肝臓内科への受診が望まれます。
腹部超音波検査などを実施の上内服継続の可否を判断いたします。

特にAGA治療は保険診療ではない自費診療の為、継続の必要性が患者さん個人に委ねられています。
その点が保険診療での治療にともなう肝障害との大きな差になります。

また女性のAGA治療を謳っているクリニックも増えてきています。
今まで以上に肝障害に対して注意をする必要があるかもしれません。

 

AGA治療に伴う肝障害で、外来ご予約をされたい方はこちらから

 

腹部超音波検査(健診で脂肪肝、肝機能異常、胆石、胆嚢ポリープなど、膵臓チェック)

 

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