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ピロリ菌検査には胃カメラですよ

こんにちは。

「おなかの悩みから解放されることで人生を楽しく過ごせるお手伝いがしたい」

東長崎駅前内科クリニックメンバーのはまだです。

 

春めいた日が続いていたと思ったら一転。

また冬物のコートを引っ張り出そうかと思ったほどの、冷たい雨でしたね。

 

今日は、名前はよく聞くけど……そもそもピロリ菌って何なの? というお話です。

 

胃の中には、強い酸性の胃酸があるのはご存知の通り。

以前は、胃の中では、細菌は生息できないといわれていました。

最近になって、研究が進むにつれて、どうやら違うらしいとなり……

胃の粘膜に住んでいるといわれているのがヘリコバクター・ピロリ。そう、ピロリ菌です。

ピロリ菌は、ウレアーゼという酵素を作り出すことができます。

その酵素によって、胃酸を中和できるので、胃の中でも生きられるのです。

 

そもそも、ピロリ菌って何が問題なの?

ピロリ菌によって、胃に炎症が引き起こされます。

炎症が続き、さらに他の要因も加わると、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、萎縮性胃炎、胃癌など様々な疾患を引き起こします。

胃癌とピロリ菌の関係はよく話題に上がっているかと思いますが、ピロリ菌感染者の約1割程度の方が、胃癌を発症するとの研究報告もされています。

 

感染しているかどうかの検査はどうやって行うの?

ピロリ菌に感染しているかどうかの検査は、原則としては胃カメラを行った後に行います。

胃の中を検査した後に、2か所、極少量の細胞を器具を使って採取して、ピロリ菌の有無を検査します。

痛みはなく、早い方だと5~10分程度で検査結果が出ます。

その日に除菌のご案内まで行うことも可能です。

 

胃カメラをせずにピロリ菌の検査をしたい……?

できることなら進んではやりたくない胃カメラ。そう思われることもあるでしょう。

ただ、ピロリ菌感染しているということは、胃の病変などの可能性も少なくない状態です。

胃の中を見ないで、除菌だけ行い、そのあとも胃カメラをしなかったら……。

もし何か病変があった場合、どうなるでしょう?

胃癌があった場合に除菌だけ行って、胃カメラをしなかったら……?

どうなるでしょう?

 

……本末転倒になってしまいますよね。

 

そういう背景もあり、健康保険内でのピロリ菌検査は、ピロリ菌の胃炎を確認した後(胃カメラと同時もしくは胃カメラの後)に行う必要があるのです。

検診や他院などで先に胃カメラを行われていてピロリ菌が疑われる胃炎を認める場合は、3か月以内の検査であれば、保険内でのピロリ菌検査が可能です。

その場合は、結果をお持ちくださいね。

 

 

長くなってしまったので、この辺りで。

今日はそもそもピロリ菌って何なの? 

ピロリ菌検査には胃カメラですよ というお話でした。

 

次回のスタッフブログは、金曜日に更新します。

お楽しみに。

 

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