NASH,NAFLDが新しい名称へ!! event_note2023.09.12NASH、NAFLDが新名称へ 複数の国際的な肝臓学会で、NASH・NAFLDの新しい名称がを発表されました。 これは、疾患の理解を深め、患者の認識を向上させるための提案という事のようです。 MASLD(metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease) これまで「nonalcoholic fatty liver disease (NAFLD)」と呼ばれていた疾患は、「metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease (MASLD)」という名前になりました。 この名前の変更の背景には、疾患の原因や特性をより正確に反映するためのものです。 MASLDは、肝臓に脂肪が蓄積し、特定のリスク因子を持つ患者を指します。 特定のリスク因子とは、脂質異常症、糖尿病、肥満などの代謝異常を指します。 MetALD(metabolic dysfunction-associated alcholic liver disease) 新しいカテゴリとして「MetALD」が導入されました。 これは、週に一定量以上のアルコールを摂取するMASLDの患者を指すものです。 代謝異常が併存していることを強調 この命名法の変更は、多くの専門家や関係者の意見を取り入れて行われ、その結果、現在の命名法には問題があるとの意見のもと、新しい名称の導入が決定されました。事実当院の肝臓内科外来においても、脂肪肝を有する方の多くが、アルコール性・非アルコール性に関わらず脂質異常、糖尿病、高度肥満などの一定の代謝異常を持っている場合が多いのが実情です。 さらにそのような代謝異常を有さない脂肪肝の方もいらっしいますが、そのような方は臨床的に大きな問題ないならないケースがほとんどです。 そのような背景を考慮すると、医学的な介入が必要な脂肪肝という意味合いで、代謝障害の有無に目を向けることは有意義と考えます。事実当院でも代謝障害をメインに治療を行いながら肝臓の経過を診ている患者様がかなり多くいらっしゃいます。 そのため脂質異常症などの代謝異常に関しての診断・治療は肝臓内科では必須技術と認識しています。 以前より当院では代謝障害に目を向けた診療を院内で構築しております。脂質異常・糖尿病などをお持ちの方も是非一度ご相談下さい。 当院のMASLD・MetALD外来で実施できること ①腹部エコー検査・フィブロスキャン これにより肝臓の繊維化の状態の把握が可能です。当日検査で当日に結果でます! フィブロスキャンでは肝臓の脂肪量や硬さの測定が可能です。 ②頸動脈エコー 代謝障害の方は血管障害(脳梗塞、心筋梗塞)に発展しやすいことが分かっています。 当院では頸動脈エコーを実施し、結果内プラークのチェックができます。 ➂管理栄養士による栄養指導 代謝障害の治療の基本は食事療法です。 当院では複数の管理栄養士(糖尿病療養指導士)による栄養指導を受けることが土曜日も含めてできます。 これにより薬物療法に偏って治療を避けることができます。 ④体組成計Inbody 当院では医療グレードの体組成計Inbodyが導入されています。 当院で導入されているInbodyは医療グレードのものですので、高精度な測定が可能です。 全身の筋肉量・脂肪量が数値化されます。 栄養指導の際に利用していることはもちろんの事、栄養管理をご自身で行っている方への使用もしております。 ⑤専門医による診断治療 肝臓専門医、糖尿病学会員、内科認定医である院長が診断治療を行います。 長年の臨床経験に基づく診断治療および上記特徴を駆使した診断治療を行います。 当院の腹部エコーはこちらフィブロスキャンはこちら頸動脈エコーに関してはこちら外来のご予約はこちらInbodyについてはこちら