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睡眠時無呼吸症候群の検査対応しています!

「睡眠時無呼吸症候群」をご存じでしょうか?いわゆる「いびき」をかいているうち、呼吸が一時的に止まってしまうもの、というのが一般的な認識であると思います。

 

では、なぜ消化器内科・肝臓専門医である当院が関係しているのでしょうか?実は、きちんとした繋がりがあるからなのです!💡

 

●睡眠時無呼吸症候群とは?

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)は、睡眠中に無呼吸状態が繰り返される病気です。つまり、眠っている間に呼吸が止まっている状態のことをいいます。

医学的には、10秒以上の気流停止(気道の空気の流れが止まった状態)を無呼吸とし、無呼吸が一晩(7時間の睡眠中)に30回以上、もしくは1時間あたり5回以上あれば、睡眠時無呼吸です。

 

この病気の怖いところは、自覚なく寝ている間に生じる無呼吸が、起きているときの私たちの活動に様々な影響を及ぼすことです。気付かないうちに日常生活に様々なリスクが生じる可能性があるのです。

 

●睡眠時無呼吸症候群のリスク

呼吸が止まると血液中の酸素濃度が低下するため、目が覚めて再び呼吸し始めますが、眠り出すとまた止まってしまいます。
これを一晩中繰り返すため、深い睡眠がまったくとれなくなり、日中に強い眠気が出現します。酸素濃度が下がるため、これを補うために心臓の働きが強まり、高血圧となります。また、低酸素状態などで血管に負担がかかるため動脈硬化のリスクが高まり、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなります。さらに睡眠不足によるストレスにより、血糖値や血中コレステロール値が高くなり、脂肪肝などのさまざまな生活習慣病や、メタボリック・シンドロームが引き起こされやすくなります。

現代病とも言える睡眠時無呼吸症候群は、生活習慣病とは切っても切れない仲なのです😱

 

睡眠時無呼吸症候群の合併症

主な合併症は薬剤抵抗性高血圧(83%)、心不全(51%)・不整脈(49%)・冠動脈疾患(31%)などの循環器疾患、糖尿病(23%)、脂肪肝になります。
①薬剤抵抗性高血圧:
睡眠時無呼吸は、夜間の頻繁な覚醒が原因で体のストレスレベルを高め、長期的には高血圧を引き起こす可能性があります。
睡眠時無呼吸の無い高血圧の患者さんに比べると降圧剤の反応が悪い傾向があります。
睡眠中に係るストレスの影響と考えられます。

 

②心臓病:
この状態は心筋梗塞や心不全のリスクを高めることが知られています。呼吸の停止は心臓に対しても大きな負担をかけるため、心臓病のリスクが増加します。
心房細動という不整脈において睡眠時無呼吸の有無で2~4倍の発症率の差があります。
また睡眠時無呼吸の重症度に相関して動脈硬化が進行し、虚血性心疾患のリスクが高まることが分かっています。

 

➂脳卒中:
虚血性心疾患と同じる理由により、睡眠時無呼吸は脳への血流障害を引き起こすことがあり、脳卒中のリスクを高める可能性があります。

 

④糖尿病:
睡眠時無呼吸はインスリン抵抗性の増加に関連しているため、2型糖尿病の発症リスクも高まります。
交感神経の興奮がインスリン抵抗性の増大に寄与しているのではと言われています。

 

⑤肥満:
睡眠時無呼吸は肥満と密接に関連していますが、肥満はさらにこの状態の症状を悪化させる可能性があります。
昼間の機能障害: 睡眠障害は、日中の眠気や集中力の低下を引き起こし、職場でのパフォーマンス低下や交通事故のリスクを高めることがあります。

 

⑥気分障害:
不十分な睡眠はイライラやうつ病のリスクを高めることがあります。

 

脂肪肝
閉塞性睡眠時無呼吸は肥満,メタボリックシンドロームと密接に相関していることが分かっています。
そのなかで近年,非アルコール性脂肪肝(NAFLD)・非アルコール性脂肪肝炎(NASH)との関連も明らかになってきており、NASHの治療の際に睡眠時無呼吸が併存していると改善が悪い傾向があり、睡眠時無呼吸の治療そのもののNASHにつながるのではと考えられています。
当院は肝臓に力を入れており、特にNASH、NAFLDの治療を積極的に行っています。肝臓のみならず全身トータルに治療をすることがNASHには非常に重要ですので、当院では積極的に睡眠時無呼吸の検査治療を行っています。

 

●やるべき対策は?

まずは検査でご自分の状況を知って頂くのが第一歩です。

当院では専用の機器をお貸出しして、通常泊りで検査を実施している睡眠時無呼吸症候群の検査(終夜ポリグラフィー検査)を外来で実施できます。

また治療開始後はオンライン診療を積極的に活用することで実質の通院回数軽減に努めております。通院回数を減らせるので、他院からの転院の方や遠方の方の受診もございます。

検査結果をふまえて、生活習慣の指導・改善や外科手術のご提案も含めたフォローアップも行っております。

 

●費用は?

睡眠時無呼吸症候群は保険適用の疾患ですので、3割負担で約3000円前後+初再診料がかかります。

検査のお申込みは受付までお申し出ください。

当院では睡眠時無呼吸診断後のCPAP治療まで行うことができます。

他院でCPAP実施中の方でも当院で拝見できます。
当院でCPAPを実施されている患者さんはオンライン診療も併用しているため来院は2-3ヶ月に1回と利便性を高めております。

 

「ただのいびきだし…」と侮ることなく、是非一度検査をご検討下さいね!

ご予約はこちらから!!

 

 

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