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ピロリ菌ってどんなもの?

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、胃の粘膜に住みつく細菌の一種で、主に胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの消化器疾患の原因とされています。

 

感染経路

   - ピロリ菌の感染経路ははっきりとは分かっていませんが、汚染された水や食物、または口を介して感染する可能性が指摘されています。

ピロリ菌自体は通常の環境下にいくらでもいる菌ですので、特段珍しいものではありません。

 

②胃酸の中でも生存できる

   - 胃は通常、強酸性で多くの細菌が生き残れませんが、ピロリ菌は酸性環境に強い特殊な酵素(ウレアーゼ)を作り出し、胃酸を中和して胃の中でも生存できる環境を作り出します。

 

③疾患との関連

   - ピロリ菌が胃の粘膜に住みつくことで、慢性的な炎症を引き起こし、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、さらには胃がんのリスクが高まります。特に日本などピロリ菌感染率が高い地域では、胃がんの発生率が高いことが知られています。

 

④症状

   - ピロリ菌に感染しても無症状の人が多いですが、胃の不快感、胃痛、消化不良、吐き気などの症状が現れることもあります。

 

⑤診断と治療

   - ピロリ菌の感染は、血液検査、尿素呼気試験、便検査、内視鏡検査などで診断されます。感染が確認された場合、抗生物質と胃酸を抑える薬を組み合わせた除菌治療が行われ、これによってピロリ菌を除去することができます。

 

ピロリ菌に感染していると、胃がんのリスクが上がるため、特に胃潰瘍や胃炎のある人、胃がんの家族歴がある人などは、除菌治療が推奨されることがあります。

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