ブログ

異常がないのに下痢・便秘・腹痛・・過敏性腸症候群について

過敏性腸症候群について

今回は過敏性腸症候群についてのお話です。未だに原因がはっきりと解明されていませんが、ストレスの関連性が強く、誰しもが罹るかもしれない身近な疾患といえます。

 

過敏性腸症候群(IBS)とは、大腸に腫瘍や炎症といった病気がないにも関わらず、腹痛や腹部の張りなどの違和感、便通の異常が数か月以上にわたって続く状態のことをいいます。

臨床的には「便通異常を伴う、ほかの器質的・炎症性・生化学的な原因がない腹痛と腹部不快感」と診断されます。

 

最大で人口の20%ほどがIBSに罹患するそうです。男性より女性に多く、また年齢的には20歳から30~40歳と働き盛りの人に多くみられます。

 

原因として、過度のストレス・緊張、腸内細菌叢の変化などが関係しているのではないかと考えられています。

 

過敏性腸症候群の症状

以下のような症状が起こります。

・便秘

・下痢

・ガス

・膨満・腹部膨満

・腹痛

 

 

≪過敏性腸症候群の種類≫

①下痢型

激しい腹痛・下痢が1日に何度も起きます。

 

②便秘型

排便時に腹痛が起こり、強くいきまないと便がでない。コロコロの便しか出ないなど残便感が残る。

 

③交代型

激しい腹痛とともに、下痢と便秘を交互に繰り返します。

 

いずれも生活に支障をきたしやすく、また他の人に悩みを相談しにくいというのも現実です。通勤中、大事な会議中、外出中に起こるのではと不安になりますよね。治療の軸となるのは、生活習慣と食事の改善です。生活習慣を見直すチャンスと考えて、前向きに捉え、上手く付き合っていけると良いですね。次回は食事のポイントについてのお話です。

過敏性腸症候群の症状で外来受診をされた方はこちら

過敏性腸症候群の検査、大腸カメラについて

過敏性腸症候群(IBS) ~当院で最も得意とする疾患の一つです~

TOPへ