胃がんについて~胃がんの早期発見はどうしたらよいのか?~ event_note2022.03.01バレーボールの日本代表として活躍している藤井直伸選手が、ステージ4の胃がんと診断されたことを公表されました。藤井選手が診断された胃がんに関して少しコメントをしていきたいと思います。 今回藤井選手は目の不調、具体的にはものがボールが2つ、3つに見えるという症状から検査を受けたそうです。検査の結果、脳への転移が見つかり、胃がんの診断へとつながりました。 藤井選手のように脳転移から胃がんが見つかることは大変珍しいケースです。頭痛・めまい・目の不調などの頭の症状がある方も、今回の報道をうけて、すぐに胃の心配はせずに、 該当の診療科目に受診をまずしていただくことが重要と思います。具体的には脳神経外科、脳神経内科、眼科などです。 話は胃がんに戻りますが、以下に日本人における各がんの罹患数、死亡数の順位を掲載します。(がん情報サービスより)ご覧の様に胃がんは罹患数第2位、死亡数第3位の「がん」です。胃がん健診が進んできている現在でも、まだまだお亡くなりになる方が多い「がん」であることがわかるでしょう。がん罹患数の順位(2018年) 1位2位3位4位5位総数大腸胃肺乳房前立腺男性前立腺胃大腸肺肝臓女性乳房大腸肺胃子宮 がん死亡数の順位(2019年) 1位2位3位4位5位男女計肺大腸胃膵臓肝臓男性肺胃大腸膵臓肝臓女性大腸肺膵臓胃乳房 医学の発展に伴い、胃がんは早期発見をすることで、各種治療により完治を目指すことができます。 それではどのようにしたら胃がんが早期発見できるのでしょうか? 胃がん特有の症状があれば、そのような方へ検査をお願いしていくことで、胃がんの早期発見につなげることができます。しかし胃がん特有の症状と言うものはありません。我々消化器専門医、内視鏡専門医は症状を聞いて「胃がんかもしれないな・・・」と予想する事は多くありません。胃の症状が強くても、検査で全く異常の無い方、症状が全く無くても、検査で胃がんの見つかる方もちろん症状があって検査して胃がんのみつかる方いづれの方もいらっしゃいます。もちろん症状で判断することはありますが、ほとんどのケーズでは症状のみで胃がんの予想をすることにあまり意味がありません。特に早期発見・早期治療を目指す場合は、無症状の内に発見することが望ましいです。それではどのような方が検査を受けたほうが良いのでしょうか?症状を考える時にどの様な症状が要注意なのでしょうか? これらについては随時ブログで公開していきます。 当院では胃がんの早期発見のために胃カメラ検査を積極的に行っています。ホームページからの検査予約も可能です。過去に胃カメラ検査で辛い思いをされた方も当院では問題なくお受けいただいております。全身麻酔での検査も可能ですし、妊活中・授乳中の方の場合は局所麻酔のみでの検査も可能です。詳しくはこちらからご覧ください。