こんにちは。
「おなかの悩みから解放されることで人生を楽しく過ごせるお手伝いがしたい」
東長崎駅前内科クリニックメンバーの はまだ です。
お盆はもう目の前。今週末から連休の方も多いのでは?
私の田舎は海水浴場があったせいか、お盆は最終週に当てる風習があり、
未だにこの少し早い? お盆には慣れません……。
さて、今日は、最近またお問い合わせが増えてきた大腸カメラについてのお話。
下剤を飲まない大腸カメラって出来るの? というお話です。
胃カメラから下剤を入れます
大腸カメラの前処置と言えば、あの多量の下剤。
もう慣れたから大丈夫という方もいれば、気持ち悪くて飲みにくいというお声も。
それでも腸の中の排便を出さないことには、腸の中が観察できないため下剤自体は必須となります。
では、どうするのか?
当院では、診察にて適応が認められる方には、胃カメラから下剤を注入するという方法を
おススメすることがあります。
どうやって行うの?
胃カメラは鼻から行います。
口からの場合も絶対ダメというわけではありませんが、嘔吐予防のためにも鼻をお勧めしています。
途中までは鼻からの胃カメラと同様の手順です。
①胃酸の泡を消して、胃の中を見やすくする飲み薬を飲んで頂きます。
②鼻の処置を行います。
③医師が鼻の処置を確認して、内視鏡スタートです。
④胃の観察自体は5分程度で終了します。
⑤その後十二指腸まで内視鏡を進めて、下剤を注入します。
⑥下剤注入の時間は7~8分程度。12~15分程度で全ての工程が終了します。
⑦その後、待機していただく場所へご案内。
⑧早い方ですと30分~遅くとも1時間半程度で、お腹がぐるぐるとし始めるので、
どんどんトイレに行っていただきます。
⑨胃カメラで喉の麻酔がかかっているため、胃カメラ終了後にお水を飲むことができるのは
1時間後になります。
⑩排便がきれいになってから大腸カメラの検査になります。
検査予定時刻は14:00/14:30~となります。
⑪そのあとの流れは、下剤を飲む大腸カメラと同じになります。
メリットとデメリットは?
メリットとしては、何と言っても
・下剤を飲まなくてもよいことが多い。追加で飲んだとしても、比較的少量の内服で済む。
(※排便状況や下剤の注入状況によっては、後ほど追加で飲んで頂く場合もございます)
デメリットは、
・下剤を注入する時間の分、胃カメラの時間が長くなる
・下剤注入後にトイレに行っていただく際に、気分不快や血圧低下、ふらふらするのを防ぐために
胃カメラでの静脈麻酔(眠くなるような注射)の使用はできない。
・絶対的に気持ち悪くならない。嘔吐しないわけではない。
場合によっては、お腹が張ったり、気分が悪くなる可能性もあります。
・下剤の注入状況や排便状況によっては、追加でお水や下剤を飲んで頂く場合もあります。
・胃カメラを行う分の経済的・身体的な負担が増えます。
メリット・デメリットありますが、下剤がお辛いという方には好評も頂いております。
気になる方は、どうぞお気軽にご相談くださいね。
8月11日~8月18日まで夏季休診をさせていただきます。
8月10日(土)は、通常通り9:00~13:30まで診療しております。
次回のスタッフブログは、8月20日(火)に更新します。
どうぞお楽しみに。