みなさんこんにちは😊
いかがお過ごしでしょうか?
暖かくなってきて、少しずつ春が近づいて来ている感じがしますね!🌸
さて今回は、貧血の病態についてお話ししていこうと思います。
貧血の種類は色々ありますが、今回は最も多い鉄欠乏性貧血についてお話ししていこうと思います。
鉄欠乏性貧血とは、体内の鉄が不足することによっておきる貧血のことです。
特に女性に多く、月経や妊娠・授乳に伴い貧血症状が現れることがあります。
血液中には赤血球という成分が含まれています。赤血球にはヘモグロビンが含まれていて、ヘモグロビンと酸素がくっつくことで全身の組織に酸素を運ぶ役割を担っています。
このヘモグロビンを作るために鉄が必要で、不足すると酸素がいきわたらず貧血の症状が現れます。
【貧血症状】
動悸、めまい、息切れ、立ち眩み、疲れやすい
鉄は全身の細胞分裂・増殖、様々な代謝などに必要な物となります。
鉄はミネラルの一種で、成人の体内には、3gから5g存在しています。
そのうち70%は、赤血球中のヘモグロビン、筋肉中のミオグロビンに存在していて、残りは肝臓や骨髄、筋肉などに貯蔵されています。
食事中に含まれる鉄は十二指腸から空腸上部で吸収されて血液中に取り込まれますが、吸収される鉄は成人で、約1 mg/日と少量で、ほとんどは再利用されています。
喪失は月経等を除くと消化管上皮細胞の脱落によるわずかなものしかありません。
成人男性では1日当たり約1mg、女性では約0.8mg(月経がある場合は1.3㎎)の鉄が1日に損失していていると言われているため、必要量も確認しておきましょう。1)
【1日の鉄の推定平均必要量 2)】
・男性
18~64(歳) 6.5 ㎎/日
64(歳)以上 6.0 ㎎/日
・女性 ※妊娠中や授乳期間中は必要量が異なります
18~64(歳) 5.5 ㎎/日(月経なし)
64(歳)以上 5.0 ㎎/日(月経なし)
18~29(歳) 8.5 ㎎/日(月経あり)
30~64(歳) 9.0 ㎎/日(月経あり)
食品中の鉄は、たんぱく質に結合したヘム鉄と無機鉄である非ヘム鉄に分けられ、吸収率が異なります。ヘム鉄は非ヘム鉄に比べ吸収率が高い物となっています。
しかし、鉄は取り過ぎてしまうと毒性を示すので過度な摂取は控えましょう。
鉄の食事については次回のブログで詳しく紹介しますね!
今回は鉄の病態の紹介でした。
皆さんいかがでしたか?それでは次回お楽しみに✨
【参考文献】
1)貧血の予防には、まずは普段の食生活を見直そう | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp) 1㎎
2)「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
【管理栄養士による栄養指導】
・日時
月16:00
水16:00
木11:00、16:00
金16:00
土10:00、11:00
・所要時間
初回30分、2回目以降20分
・料金(保険3割負担の方)
初回780円
2回目以降600円
・予約方法
受付や医師にお声がけ下さい
※医師の診察を受けていただき、指導の指示のある方が対象となります。
鉄欠乏性貧血の場合は、治療も必要ですが検査も必要です。
消化管出血の可能性もあるので、内視鏡検査をお勧めしております。
胃カメラ検査~鼻からでも口からでも~
大腸カメラ検査~麻酔無し、麻酔あり、どちらも対応~