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胃カメラや大腸カメラを検討している方へ: 内視鏡検査は胃や大腸をカメラで詳細に観察する重要な検査です。
この検査の精度を高めるために、食事制限が必要です。ここでは、胃カメラと大腸カメラの前後の食事管理について、具体的にご案内します。

【胃カメラのための食事管理】

・胃カメラ前: 胃カメラは胃が空の状態で行う必要があります。
通常、胃は約4時間で空になりますが、安全のためには6時間以上の絶食を推奨します。
特に便秘や胃の運動が鈍い方、以前胃カメラで食べ物の残留が指摘された方は、さらに長い絶食時間が必要です。
午前中の検査では前日の夜9時から、午後の検査では当日朝食を抜き、透明な液体のみの水分摂取をお願いします。

・胃カメラ後: 検査直後は喉の麻酔が残っているため、飲み物を取る際は慎重に。
30分後から少量をゆっくりと摂取し、飲み込むことができるか確認してください。
1時間後には通常の飲食が可能ですが、病理検査を受けた場合は過度な飲酒や脂っこい食事は控えてください。

【大腸カメラのための食事管理】

・大腸カメラ前: 大腸を空にするためには、検査前に下剤を服用し排便を促します。
検査3日前から消化の良い食事に切り替え、種や皮が残りやすい食材（果物の種、トマトの皮、キノコ、コンニャクなど）は避けてください。便秘の方はより早くから食事制限を始めることがあります。当日の朝食は抜き、透明な液体のみの水分摂取をお願いします。

・大腸カメラ後: 病理検査やポリープ切除がなければ、特に制限はありませんが、胃腸への負担を考慮し、油っこい食事や刺激の強い食品は避けることを推奨します。

【大腸ポリープ切除後の食事】

・ポリープ切除当日: 流動食に近いもの（みそ汁、ゼリー飲料、スープ、重湯など）を摂るようにしましょう。

・翌日以降: 2日目は消化の良いもの（粥、雑炊、うどん）を中心にし、卵などの追加は控えめに。乳製品は避けてください。

・3日後から1週間: 脂身の少ない魚や鶏肉を使ったメニューを選び、蒸し、煮るなどの調理方法を選びましょう。徐々に通常の食事に戻していきます。

注意事項: ポリープの大きさや個数によって食事制限の程度は異なることがあります。また、アルコール、カフェイン、香辛料は1週間お控えください。日常生活では激しい運動や出張を避け、シャワー浴を推奨します。特にアルコールと運動には注意を払ってください。
大腸ポリープは切除の方法にもよりますが、切除後1週間たってからの出血もありますので、数日問題ないからと言って食事制限を解除しないようにお気をつけください。

これらの食事管理のポイントを守ることで、胃カメラや大腸カメラの精度を高め、より正確な診断を得ることができます。ご不明な点があれば、当院までお気軽にご相談ください。

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