睡眠時無呼吸症候群の検査と治療

当院で睡眠時無呼吸の検査と治療が実施可能です。

当院では睡眠時無呼吸症候群の検査と治療が実施できます。

以下の様な方は睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。

  • いびきがうるさいと言われる
  • 寝ても寝た気がしない
  • 翌日昼に眠くなる
  • 運動しているのになかなか痩せない
  • 生活習慣病が多数あり、BMIが高め

睡眠時無呼吸症候群を治療することで、詳細の血管系のリスクの低減につながります。
また日中の調子がよくなり、仕事などのパフォーマンスが上昇します。

通常泊りでで検査を実施している睡眠時無呼吸症候群の検査(終夜ポリグラフィー検査)を外来で実施できます。
また治療開始後はオンライン診療を積極的に活用することで実質の通院回数軽減に努めております。

通院回数を減らせるので、他院からの転院の方や遠方の方の受診もあります。

1. 睡眠時無呼吸症候群とは?

  • 睡眠時無呼吸症候群とは?

    睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea)とは睡眠中に呼吸が一時的にとまってしま状態が繰り返される疾患です。
    睡眠時無呼吸には呼吸のとまる原因によってタイプがありますが、最も一般的なのは閉塞性睡眠時無呼吸(OSA: Obstructive Sleep Apnea)です。

    閉塞性睡眠時無呼吸:
    睡眠中に空気の通り道である気道が一部または完全に塞がれることで呼吸に影響が出ます。呼吸が一時的に停止または浅くなることで、睡眠の質が低下し、それによって全身的にストレスを与え種々の合併症が発生します。
    肥満体系の方の多いのが特徴です。
    男性の10人に3人以上、女性の5人に1人近くがこの疾患になっていると言われています。

    中枢性睡眠時無呼吸(CSA: Central Sleep Apnea):
    呼吸の際に、人間の脳から呼吸をする命令が全身に出され、それによって呼吸をしています。
    中枢性睡眠時無呼吸では、脳からの呼吸筋への命令を送る機能が低下しているため、呼吸に影響が出ます。

    混合型睡眠時無呼吸:
    閉塞性睡眠時無呼吸と中枢型睡眠時無呼吸が組み合わさったものです。頻度的にはさほど多くありませんが、中枢性より多いです。

  • 睡眠時無呼吸の症状
    ①いびき:多くの場合、非常に大きな音のいびきをかくことがあります。閉塞型の場合に顕著です。
    ②呼吸の停止:睡眠中に呼吸が何度も一時的に停止します。中枢型要素が強い程顕著になります。
    ➂昼間の過度の眠気:無意識に夜間の睡眠が中断されているため、睡眠不足に陥り昼間に強い眠気があらわれます。
    ④集中力の低下:睡眠の質の低下が原因で、昼間の集中力が低下することがあります。
    ⑤頭痛:朝起きた時に頭痛を感じることがあります。

  • 睡眠時無呼吸症候群の合併症
    主な合併症は薬剤抵抗性高血圧(83%)、心不全(51%)・不整脈(49%)・冠動脈疾患(31%)などの循環器疾患、糖尿病(23%)、脂肪肝になります。
    ①薬剤抵抗性高血圧:
    睡眠時無呼吸は、夜間の頻繁な覚醒が原因で体のストレスレベルを高め、長期的には高血圧を引き起こす可能性があります。
    睡眠時無呼吸の無い高血圧の患者さんに比べると降圧剤の反応が悪い傾向があります。
    睡眠中に係るストレスの影響と考えられます。
    ②心臓病:
    この状態は心筋梗塞や心不全のリスクを高めることが知られています。呼吸の停止は心臓に対しても大きな負担をかけるため、心臓病のリスクが増加します。
    心房細動という不整脈において睡眠時無呼吸の有無で2~4倍の発症率の差があります。
    また睡眠時無呼吸の重症度に相関して動脈硬化が進行し、虚血性心疾患のリスクが高まることが分かっています。
    ➂脳卒中:
    虚血性心疾患と同じる理由により、睡眠時無呼吸は脳への血流障害を引き起こすことがあり、脳卒中のリスクを高める可能性があります。
    ④糖尿病:
    睡眠時無呼吸はインスリン抵抗性の増加に関連しているため、2型糖尿病の発症リスクも高まります。
    交感神経の興奮がインスリン抵抗性の増大に寄与しているのではと言われています。
    ⑤肥満:
    睡眠時無呼吸は肥満と密接に関連していますが、肥満はさらにこの状態の症状を悪化させる可能性があります。
    昼間の機能障害: 睡眠障害は、日中の眠気や集中力の低下を引き起こし、職場でのパフォーマンス低下や交通事故のリスクを高めることがあります。
    ⑥気分障害:
    不十分な睡眠はイライラやうつ病のリスクを高めることがあります。
    脂肪肝
    閉塞性睡眠時無呼吸は肥満,メタボリックシンドロームと密接に相関していることが分かっています。
    そのなかで近年,非アルコール性脂肪肝(NAFLD)・非アルコール性脂肪肝炎(NASH)との関連も明らかになってきており、NASHの治療の際に睡眠時無呼吸が併存していると改善が悪い傾向があり、睡眠時無呼吸の治療そのもののNASHにつながるのではと考えられています。
    当院は肝臓に力を入れており、特にNASH、NAFLDの治療を積極的に行っています。肝臓のみならず全身トータルに治療をすることがNASHには非常に重要ですので、当院では積極的に睡眠時無呼吸の検査治療を行っています。

2. 睡眠時無呼吸症候群の検査方法

  • 在宅睡眠検査とそのプロセス
  • 睡眠研究所での多夜間睡眠ポリグラフィ
  • 検査結果の解釈

3. 睡眠時無呼吸症候群の治療

  • CPAP療法の基本
  • 生活習慣の変更と影響
  • 口腔内装置とその使用
  • 外科手術の選択肢

4. 治療後の生活とフォローアップ

  • 治療効果のモニタリング
  • 治療の調整と管理
  • 睡眠時無呼吸の再評価
  • 患者と家族のサポート
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