豊島区の胃カメラ検診の受診状況ご存知ですか?

豊島区で受ける胃カメラ検診|苦痛の少ない内視鏡検査を提供

豊島区では、胃がんの早期発見を目的として、胃カメラ検診(胃内視鏡検査)が実施されています。
対象者は50歳以上の偶数年齢の区民で、検査費用は無料です。実施期間は令和6年4月1日から令和7年3月31日までとなっており、区から送付される「検診チケット」と「検診のご案内」を持参のうえ、指定の医療機関で検査を受けることができます。当院でも豊島区の胃カメラ検診を実施しており、苦痛の少ない内視鏡検査を提供しています。

胃カメラ検診の重要性

胃カメラ(胃内視鏡検査)は、胃がんをはじめ、胃潰瘍や慢性胃炎、逆流性食道炎、ピロリ菌感染症などの消化器疾患を早期に発見するための非常に有効な検査です。
特に、胃がんは早期に発見できれば高い確率で治療が可能な病気です。
そのため、定期的な検査を受けることが推奨されています。胃がんのリスク要因には、ピロリ菌感染、塩分の多い食事、喫煙、飲酒、遺伝的要因などが挙げられますが、これらのリスクがある方は特に注意が必要です。

当院では、患者さまの負担を最小限に抑えるため、経鼻内視鏡(鼻から挿入する胃カメラ)を導入しており、嘔吐反射が少なく検査を受けやすい環境を整えています。また、ご希望に応じて鎮静剤を使用することも可能で、眠っている間に検査を受けられるため、検査に対する不安が強い方でも安心です。

胃カメラ検診の重要性 – 豊島区の受診率向上を目指して

胃がんは日本において依然として発症率の高いがんの一つであり、早期発見・早期治療が非常に重要です。豊島区では、胃がんの早期発見を目的とした胃カメラ検診が実施されており、令和3年度には6,518人が受診しました。
この数は前年より増加していますが、対象となる区民全体から見ると十分な受診率とは言えません。

豊島区の人口は約28万人であり、そのうち50歳以上の偶数年齢の方を推計すると約2.8万人が該当すると考えられます。
したがって、胃カメラ検診の受診者は対象者の約23%にとどまっている可能性があります。
一方、全国的な統計では、胃がん検診の受診率は男性で53.7%、女性で43.5%と、政府が目標とする60%には達していません。
このことからも、さらなる受診率向上が求められています。

当院では、苦痛の少ない胃カメラ検診を提供し、地域の皆様の健康維持に貢献しております。
経鼻内視鏡や鎮静剤を使用した検査により、不安なく受診できる体制を整えています。
胃がんの早期発見は命を守る重要な手段の一つです。まだ検診を受けていない方は、ぜひこの機会に胃カメラ検診を受けることをおすすめします。

当院の胃カメラ検診の特徴

当院では、豊島区の胃カメラ検診に対応しており、最新の内視鏡システムを用いた高精度な検査を実施しています。
具体的な特徴は以下の通りです。

  1. 豊島区随一の検診検査数
    当院は開院以来豊島区内でも有数の胃カメラ検診実施施設です。
    胃カメラ検診を実施されている方の約10人に一人は当院での実施をしており、その数は徐々に増えております。
  2. 鎮静剤を用いた苦痛の少ない検査
    当院では、鎮静剤を使用して眠っている間に検査を受けることが可能です。これにより、内視鏡検査特有の苦しさを感じることなく、スムーズに検査を終えることができます。
    豊島区の胃カメラ検診の場合は深い全身麻酔の使用は実施しておりません。

  3. 経鼻内視鏡による負担軽減
    嘔吐反射が強い方には、経鼻内視鏡を使用することで検査の負担を軽減します。口から挿入する経口内視鏡に比べ、違和感が少なく、比較的楽に検査を受けることができます。

  4. 最新の内視鏡システムを導入
    当院では、最新の高解像度内視鏡システムを使用し、微細な病変も見逃さないよう努めています。早期がんの発見はもちろん、炎症や潰瘍、ポリープの状態も正確に評価することが可能です。

  5. 完全予約制で待ち時間を最小限に
    当院では完全予約制を導入しており、スムーズに検査を受けることができます。予約制のため、待ち時間を最小限に抑え、ストレスなく検査を受けられる環境を整えています。
  6. 生検の実施が可能
    胃がんや食道がんなど病理検査が必要な病変があった場合は、即日生検が可能です。
    その際は生検に係わる分のみ保険適応で実費負担が発生します。

胃カメラ検診の流れ

当院での胃カメラ検診は、以下の流れで行われます。

  1. 事前予約
    まずはお電話またはオンライン予約にて検査の日時を決定します。事前に服薬中の薬やアレルギーの有無を確認し、必要に応じて事前の説明を行います。

  2. 検査前の準備
    検査前日は夜21時以降の食事を控え、当日は水分のみ摂取可能です。糖尿病の薬など、一部の薬は事前に中止する必要があるため、医師の指示に従ってください。

  3. 内視鏡検査の実施
    検査当日は、経口または経鼻のどちらかの方法を選択し、必要に応じて鎮静剤を使用します。検査時間は約5~10分程度ですが、鎮静剤を使用した場合は、リカバリー室で休憩が必要です。

  4. 検査結果の説明
    検査後、画像を用いて医師が結果を説明します。異常があった場合、追加の検査や治療方針についてご相談いただけます。

  5. 検査後の注意点
    鎮静剤を使用した場合は、検査当日の車の運転は控える必要があります。また、検査後数時間はぼんやりすることがあるため、公共交通機関を利用するか、付き添いの方の同行をおすすめします。

胃カメラ検診を受けるべき人

以下のような症状がある方は、早めの胃カメラ検査をおすすめします。

  • 胃もたれや胸焼けが続く
  • 食欲不振が続いている
  • みぞおち周辺に痛みがある
  • 黒い便が出る(消化管出血の可能性)
  • 家族に胃がんの既往がある

特に、ピロリ菌感染歴がある方や胃がんのリスク因子を持つ方は、定期的に胃カメラ検査を受けることで病気の早期発見につながります。

まとめ

豊島区の胃カメラ検診は、50歳以上の偶数年齢の区民を対象に無料で実施されており、当院でも対応可能です。
苦痛を最小限に抑えた経鼻内視鏡や鎮静剤を用いた検査が可能なため、内視鏡検査が苦手な方でも安心して受けることができます。
定期的な検査を受けることで、胃がんをはじめとする消化器疾患の早期発見・早期治療が可能となり、健康を維持することにつながります。
豊島区にお住まいの方は、この機会にぜひ胃カメラ検診を受けてみてください。

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