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微生物が腸管に感染し下痢・腹痛・嘔吐などを引き起こす感染症のことをいいます。
代表的なものでは、細菌ではサルモネラ、カンピロバクター、病原性大腸菌、腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌、ボツリヌス菌、ウェルシュ菌など、ウィルスではノロウィルス、ロタウィルス、アデノウィルスなど、寄生虫ではクリプロスポリジウム、赤痢アメーバなどが挙げられます。微生物の種類によって感染性腸炎をきたす原因食品は定まっており、例えばカンピロバクター腸炎なら加熱不十分の鶏肉、牛レバーなどであり、サルモネラ腸炎なら鶏卵、卵、乳製品などであり、ノロウィルスなら生ガキなどが感染源となります。直接汚染物を食べなくてもまな板などを経由して感染する場合もあります。 また旅行先などで感染する場合もありますので旅行先での食べ物にも注意が必要です。
主に嘔吐、下痢、腹痛、発熱、血便などをきたしますが、微生物の種類によっては、肝障害、急性脳炎、歩行障害、視力障害をきたすものもあります。潜伏期間(感染してから症状が出るまで)は微生物の種類ごとに異なっており、早いものでは数時間、長いものでは7日程度かかることもあります。
糞便、腸液、生検組織の培養などが用いられます。 症状が強い場合や非特異的な症状の場合はCT検査や大腸カメラなどを行うことがあります。
一般的には自然に治癒するため対症療法が中心に行われます。下痢をきたす際は整腸剤、脱水を認める際は輸液、重症の場合は入院加療など状態に応じて治療が行われます。 細菌性腸炎の場合には抗生物質を使用することがありますが、ウイルス性には抗生物質が効かないので対症療法のみが治療法になります。 また吐しゃ物物が感染性を有することがありますので周囲への感染に注意が必要です。