【予約に関するお問い合わせ】外来・内視鏡・健康診断などの予約はweb予約が便利です。
【お電話でのお問い合わせをする前にご確認ください】よくある質問を見て疑問が解決しないか確認する。
当院では西洋医学以外にも漢方を使用した東洋医学の治療にも力を入れております。 内科疾患のなかでも漢方治療で対応可能なものは数多くあります。 また漢方薬は効果が出るのに時間がかかるイメージがありますが、中には即効性もある程度期待できるものもあります。 西洋医学では「これを飲んだら治ります」「降圧剤で血圧が下がります」などといったような病名に対応したわかりやすい処方が多く、薬の効果の切れ味は良いのが特徴です。一方で東洋医学では病名よりご本人の症状や状態によって処方の内容を変えていきます。 西洋医学的に同じ病名であっても患者様個人個人で処方内容が違ってきます。また同じ病名でも病気の時期によっても処方が変わります。つまり同じ薬が皆さんに通用するというわけではありません。オーダーメイド治療に少し近いといえます。 当院で東洋医学のみ西洋医学のみという切り分けはしないで両者のメリットを活かした処方をしております。西洋・東洋をお互い補完しあう形で使用することが大切です。また漢方を使用することが目的になり検査が疎かになってしまうケースがあります。そうなってしまわないように、検査自体をしっかり行うことも重要です。
風邪も漢方での対応が可能です。比較的体力のある方は西洋薬でも問題なく治療できますが、アレルギーの多い方、体力のない方、高齢の方などは漢方加療の方が相性がいいケースがあります。 風邪のひき始め、ひき終わり、病後の体力回復など色々な使用法があります。 心疾患をお持ちの方や高齢の方で一部内服をお勧めできないものあります。
咳・痰などの症状も漢方で対応できます。西洋薬で眠気が出る、便秘になるなどのかたは一度試してみてもいいかもしれません。咳や痰の性状によって使い分けをします。
咳、痰と同様に状況による使い分けをします。慢性の経過をとることもあるので、その際は漢方薬は比較的使いやすいです。西洋薬との併用をすることが多いです。
漢方薬の中には代謝を上げる効果のあるものもあります。 漢方のみで肥満が完全に解消するわけではないですが、食事制限・運動の効果を上げることができるケースがあります。
頭痛も原因によって様々な薬が処方されます。血圧からくるもの、めまいや浮動感など耳鼻科領域からくるもの、しびれを伴うものなど使い分けができます。 痛み止めとしての切れ味は西洋薬の方に軍配があがります。漢方では屯用での使用はあまり行われません。
神経痛などの慢性疾患も良い適応です。しかし手術で症状コントロール可能な疾患もありますので見極めが必要です。また悪性腫瘍などが原因でしびれが出ていることもまれにあるので、基本的な精査は必要になります。
排尿障害でも使用ができます。西洋薬が基本となっていますが副作用などで使用しにくい方の場合は漢方も考慮されます。泌尿器領域の漢方は胃腸の弱い方には合わないことがあります。
病名がつきにくい冷えなどの症状も漢方と相性が良いケースがあります。
婦人科領域でも漢方が使用されることが非常に多いです。婦人科で器質的疾患のない場合は内科でもし処方されるケースが増えてきました。比較的ポピュラーな処方が多い領域です。
診療内科領域でも使用されることがあります。心療内科で使用される西洋薬は依存性のあるものも存在します。処方が必要な場合もありますが、軽い症状の場合、もともと内服していてあともう少しの場合などに使用すると薬剤を増やさなくてもいいことがあります。
漢方は体に優しいと聞きますが、西洋薬に比べて安全と考えていいのでしょうか?
漢方薬といえども薬です。副作用がないわけではないので完全に安全とは言えません。漢方薬は副作用がなく飲めると思っている方もいらっしゃいますが、一定の割合で副作用は存在します。
有名なところでは小柴胡湯という薬の間質性肺炎でしょう。間質性肺炎は適切な治療を行わないと命に係わる疾患です。ほかにも山梔子といわれる生薬で腸間膜静脈硬化症といわれるものを発症したり、自己免疫性肝炎様の肝機能障害を起こすもの、湿疹を起こすもあります。また副作用とは少し異なりますが、処方する量や患者様の状態を間違えると血圧上昇、動悸、嘔気なども起こしえます。
注意深く内服することで西洋薬にはない効果がありますが、完全に安全と考えるのは危険です。
漢方薬を数種類処方されているのですが、西洋薬だと何種類も内服することがあるので問題はないと考えてよいでしょうか?
結論から申し上げますと漢方を3種類以上内服する場合は注意が必要です。漢方薬は西洋薬と違い複数の薬剤(生薬)が混ざっています。その中でカンゾウといわれる生薬が数多くの漢方に含まれていますが、このカンゾウの量が多すぎると偽性アルドステロン症という状態になり血液中のカリウムが低下し筋肉のけいれんなどが起こることがあります。カンゾウの量は各漢方で違いますが、3剤目の漢方薬は注意が必要です。高齢の方の場合少ない量でも偽性アルドステロン症になりえます(1種類だけで出現した例もあります)。市販薬や処方薬で他の漢方薬を内服されている場合は必ず申告してください。
市販の漢方薬(OTC)で処方薬と同じ名前のものがあるのですが処方薬の方か効果が高いのでしょうか?
必ずしもそうとは限りません。漢方の場合処方薬と生薬構成があまり変わらないこともあります。具体的な構成生薬を確認されると良いと思います。
西洋薬はあまりのみたくないので全部漢方で治療したいのですが・・・