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大腸カメラ検査は怖い・恥ずかしいなどネガティブなイメージが根強く、検査に踏み切れない人が多く見られます。
しかし、大腸がんは早期発見がむずかしいため、40歳を過ぎたら一回は検査をすることが推奨されます。
この記事では、大腸検査が怖い・恥ずかしいと思われる理由と、それを払拭する方法や実際の大腸カメラ検査の流れなどを紹介します。
中年以降を安心して過ごすため、そして受けてしまうと「意外とそうでもなかったな」と思える、大腸検査への理解をぜひ深めましょう。
大腸カメラの検査と聞くと、一般的にはどのようなところが怖いと感じるのでしょうか?
大腸カメラのネガティブなイメージである、怖いと感じる理由について紹介します。
大腸検査では当日、下剤を飲んで排便するという工程を2時間かけて繰り返しながら2リットルの下剤を飲み切るのが主流で、検査そのものよりその工程のほうがつらいと考えられています。
前日から飲み始める場合があったり、下剤の飲み方がよく分からなかったり、下剤の量が多すぎるため全部飲めないなど、不安を感じる人も少なくないでしょう。
しかしカメラを入れた際に病変などを見つけるためには、大腸のなかを空っぽにしてきれいにすることが重要です。
最近では飲みやすい味に工夫された下剤もあるため、大腸検査を受ける際は下剤を飲んで大腸を綺麗にしましょう。
大腸カメラ検査は所要時間が長いと思っている人も多く、ただでさえ苦痛を伴う検査だと思われているうえに時間もかかるとなれば、および腰になるのも仕方がないかもしれません。
たしかに下剤を飲むなどの前準備を含めて考えた場合、検査の時間まで長いとなると、苦痛を感じる時間も長くなる気がしてしまいます。
しかし実際の検査時間は、早い人で10分程度で、長くても大体30分くらいで終わります。
ポリープが発見された場合は切除も必要となり、45分程度になる場合もありますが、外科手術と考えた場合、検査と手術が1時間以内で済むなら早いといえるでしょう。
大腸カメラ検査は、大腸内に空気を送り込むために腸管が伸ばされお腹が張ることや、カメラが腸壁にあたることによって痛みを感じる場合があるといわれています。
他にも、痩せている・便秘気味の人などの大腸内のカーブの多さ、腸の神経が過敏、手術経験があり癒着を起こしている、痛みに敏感など、痛みを感じる理由はさまざまです。
しかし最近では、空気ではなく体内吸収が早い炭酸ガスを使用したり、水を流し込んでサイフォンの原理で送管がスムーズに行える浸水法を行ったりと、苦痛の軽減が図られています。
経験豊富な医師による検査や、必要や要望によって鎮静剤や麻酔が使用できるなど、想像よりも不快感が起こりにくい方法が多数用意されています。
大腸カメラ検査のデメリットとして、ごくまれに合併症(偶発症)を引き起こすことが報告されています。
日本消化器内視鏡学会が発表している『消化器内視鏡関連の偶発症に関する第6回全国調査報告 2008~2012年までの5年間』によると、総検査数約1,700万件に対して偶発症の発生率は0.073%の約1,300件、そのうち治療が必要な偶発症は発生率0.67%、死亡例も220件あり、そのうち70歳以上の高齢者が164件でした。
偶発症の症例としては、
などがあります。
怖い検査に思われますが、病気発見から組織採取・場合によって治療まで行える、がんの早期発見にも有効な検査方法のため、メリットをよく理解して受けることをおすすめします。
大腸カメラ検査は下半身に関わるため、「恥ずかしい」と思う女性が多いと思います。
しかし、日本対がん協会によると女性ががんで死亡する要因の1位は大腸がんのため、早期発見・早期治療がなによりも大切です。
女性が大腸検査を恥ずかしいと思うのはどのような理由か、合わせて対処法などもご紹介します。
大腸カメラ検査は、検査台の上で横向きに寝てお尻を突きだすような体勢になります。
肛門や陰部が丸見えになってしまうことが予想されるため、女性にとってはかなり恥ずかしく感じるでしょう。
検査前には用意されている検査着に着替えますが、下に履く検査着は肛門部分にスリットが入っていて、肛門が常時あらわになるような形のものではありません。 当院では内視鏡の最中は大判のタオルをかけさせていただき、恥ずかしさの軽減に努めています。
カメラ挿入後は、必要に応じて以下の3種類で体位変換を行いながら、内視をすすめていきます。これを行うことで、腸の湾曲を重力により緩やかにできるため、苦痛を軽減できます。
実際医師が患者さんの肛門を目にするのはカメラ挿入の一瞬のみであるうえに、検査室は若干薄暗く、医師はその殆どを腸内を注意深く見ることで終わります。
女性にとっては気になるところですが、思っているよりも見られてはいないため、安心しましょう。
検査の際に生理の出血があっても、経血なのか大腸からの出血なのかについては、その場の医師が判断可能であるため、検査は予定通り行うことが可能です。
女性特有の悩みですが、大腸カメラ検査当日が生理中の場合、経血を見られるということは当の本人は恥ずかしいと感じてしまうでしょう。
もし検査日が生理予定の場合、事前に女性看護師にタンポンやナプキンの使用について相談しておくと安心です。
そして生理中の検査が可能だとしても、生理痛など体調がすぐれないようであれば無理をせず、日程を調整して後日にあらためましょう。
大腸カメラ検査中に便意をもよおしてしまった場合については、医療機関側は対策済みです。
検査前に下剤によって腸内をきれいにしていても、カメラ挿入の刺激によって便意を感じることはよくあるため、防水シートを敷くなどの対策はすでに行われています。 下剤による前処置がしっかり行われている場合は、基本的に便は腸の中にはないため実際に便失禁はおこりません。 内視鏡が肛門に入ることで便意は感じてしまうだけで実際に便が残っているわけではありません。 通常は腸内に下剤の残りがあるだけですので、挿入抜去の際に内視鏡スコープから吸い取ってしまうため、固形物はもちろん液体が出ることもほとんどありません。 当院では検査後の防水シートもほとんど汚れることなく検査が終了します。
大腸カメラ検査に対する不安を払拭できないと、検査に対して重い腰を上げることはむずかしいでしょう。
しかし、大腸の病気は早期発見が治療のカギを握るため、以下を参考にして検査へのきっかけにしてください。
当院では大腸カメラ検査前処置に胃カメラを利用して下剤を注入する方法があります。下剤の服用が必要ないクリニックを選ぶと、検査へのハードルが低くなるでしょう。
大腸カメラ検査が嫌悪される大きな理由に「2リットルの下剤を飲む」ことが挙げられます。
しかし最近では飲みやすい味の下剤や、量が少なめで水や炭酸など透明な飲み物を飲んでもよいなど、負担を軽減する方法で検査を行う病院も増えています。
胃カメラによる下剤の注入の場合、下剤を内服する必要がないうえに排便のペースが早いため、前処置の時間が短く済むのがメリットです。
胃カメラの検査費用が追加になりますが、胃がんなども早期発見がむずかしいため、40歳を過ぎたら大腸カメラ同様、年に1回受けた方がいい検査です。
下剤の服用の手間が省け、胃の心配も払拭されるため、大腸と胃は一緒にカメラ検査を行うことをおすすめします。
無送気軸保持短縮法は空気を入れる必要がなく、腸壁にカメラが当たって無理に伸ばすことがないため、苦痛が少ない検査法です。
カメラを腸内に入れていく際、通した腸を手前に畳み込みながら縮めていくため、腸壁のカーブにカメラの先端が当たらずに済みます。
紙の袋に入っているストローを出すときを思いだすと分かりますが、上を少し破いて下に蛇腹状に紙袋を押し付けていくとストローが出てくる、あの過程に似ています。
腸壁を押し伸ばして負担をかけることがないため痛みが少なく、安心して検査を受けられます。
大腸検査の怖いイメージが払拭できなかったり、大腸カメラ検査の苦しい経験があったりする場合、検査には大変な勇気が必要です。
そのような場合は、麻酔を使用して検査をしてくれる医療機関で検査するのもおすすめです。
麻酔の効きすぎであったり、完全覚醒まで時間がかかったりすると、すぐには帰宅できない・費用が若干かかるなどデメリットは多少あります。
しかし大腸カメラ検査では、ウトウトする程度の最小限の麻酔のほかに、深く眠るような全身麻酔でも対応可能であるため、ほぼ苦痛なく検査ができるといえます。
検査を受ける人に合わせて、どのようにして麻酔を使用するかなど、検査の不安を前もって相談してみましょう。
大腸カメラ検査の流れを紹介します。
検査当日の流れを把握しておくことで、より落ち着いて受けることができるでしょう。
安全に、かつ安心して検査を受けるために、検査前の診察を行います。
現在治療中の疾患を持っている人などは、検査当日に注意事項があるケースもあり、普段受診・通院している人でも当日の診察による検査の可否の判断が必要な場合もあります。 事前の診察次第で当日の検査の苦痛度が変わる場合もよくあります。 事前診察もしっかりと行ってくれる医療機関をお勧めします。
当院では事前の問診をオンライン診療を使用することで来院無しでスムーズに済ませる方法をこともできるので、忙しい人は利用してみて欲しい仕組みです。
下剤を服用します。看護師が排便状況を確認します。
服用を自宅で行う場合も院内で行う場合も、内服を開始して大体3時間程度で5~10回の排便があると予想されます。
自宅で服用する場合は服用後に移動することを考えると、家を出るタイミングや移動にかかる所要時間などを考えなければいけませんが、病院での滞在時間は短くて済みます。
院内での服用の場合は、院内での滞在時間が長く、検査がどうしても午後になる可能性がありますが、下剤が足りない場合の追加や、移動中の便意に対しての心配がいりません。
どちらも、クリニックの指示に従って飲み始め、予定時間までに飲み終えるようにします。
腸内洗浄が済んだら、検査着に着替えます。
上述した通り、検査着はお尻に切れ目の入ったハーフパンツなどが一般的です。
下剤内服で何度もボトムを脱ぐことにもなり、着替えもするため、できれば脱ぎ着しやすい服装をしてくると行動しやすいためおすすめです。
検査のための準備をします。おもに、検査室に移動したり、検査台に乗って、腸の動きを抑える薬や麻酔などを必要に応じて使用します。
目がチカチカと落ち着かなくなったり、ものが二重に見える、ふらつくなどそれぞれ効き目を感じるところです。
使う麻酔によってはここで記憶が少し切れる場合もあります。
医師によるカメラ挿入が行われ、検査します。検査自体の所要時間は15分程度です。
ここでもしポリープ切除などの処置や詳しい観察が必要になった場合は、もっと時間がかかることもあります。
もし検査時に麻酔を使ってない場合にポリープ切除となった場合でも、大腸の粘膜には痛覚がないため、痛みを感じることはありません。
検査後はのちほど受ける説明までの間、休憩をします。
麻酔をした場合の頭のふらつきはもとより、腸の動きを押さえる鎮痙剤を使用した場合は目が霞むなど、検査後にはなんらかの症状があります。
検査後の説明をしっかり覚醒してから聞くための休憩です。
検査の結果について、医師からの説明があります。検査中にポリープを取ったという話などを聞くことになります。
細胞診など病理検査結果が出る場合は、後日あらためて結果と説明を聞きに来ることとなります。
大腸カメラ検査で発見できる病気には以下のようなものがあります。
以上は一例ですが、特に大腸がんは自覚症状が出にくく、早期発見するには大腸カメラ検査しか手立てがありません。
40歳を過ぎたら何もなくても大腸カメラ検査を受けましょう。
東長崎駅前内科クリニックの大腸カメラ検査では、一般的な検査の他、以下のような対応を行っています。
検査を受ける人の負担をなるべく軽減し、恐くない大腸カメラ検査を提供する東長崎駅前内科クリニックに、ぜひ一度ご相談ください。