水痘(水ぼうそう)

<原因と症状>
水ぼうそう

水痘・帯状疱疹ウイルスに始めて感染したときに引き起こされるのが水痘(水ぼうそう)であり、発熱と全身に水疱が出現するのが主な症状です。

<感染経路>

空気感染するために伝染力はきわめて強いです。
潜伏期間は2―3週間であることから、周囲の流行には十分に注意を払っておく必要があります。

<合併症>

一般に予後は良好ですが、水痘の部分から細菌に二次感染して、とびひや蜂窩織炎などの皮膚感染症を引き起こすことがあります。
皮膚の症状が遷延する場合には、これらの合併症を起こしていないかを医療機関で診察してもらう方がよいでしょう。
また、急性小脳失調や脳炎などをまれに引き起こす可能性もあります。

<出席停止期間>

学校保健安全法では水痘による出席停止期間は「すべての発疹が痂皮化するまで」とされていますが、大体6―7日程度が目安になるでしょう。

<ワクチン>

ワクチンは有効で、1、2歳児を対象に水痘生ワクチンの2回接種が定期化されています。
定期接種期間を超えていてもまだ病気にかかった事のない児で、ワクチン未接種接種の場合は接種することがのぞましいと思われます。