ムンプスウイルスによる感染症で、潜伏期間16-18日を経たのちに、急性耳下腺腫脹を発症するのが特徴です。
一般に耳下腺の腫脹期間は年齢が高くなるほど長くなり、1-3歳で4.4日、10-13歳では7.4日との報告もあります。
また低年齢では4割くらいが片方しか腫れないとされていますが、腫れなかった方のおたふくかぜにまた罹患するということはありません。
<合併症>
10%くらいの児が罹患中にウイルス性髄膜炎を起こすといわれており、経過中に頭痛・嘔吐などを訴えた時には注意が必要です。
またそれ以外の合併症では聴覚障害や精巣炎も知られています。
<出席停止期間>
「耳下腺、顎下腺または舌下腺の腫脹が始まった後5日間を経過し、かつ全身状態が良好となるまで」とされています。
<予防接種>
ワクチンが非常に有効です。
現時点(2019年現在)ではまだ日本で定期接種となってはいませんが、様々な合併症をひきおこす感染症であることから、まだ罹患していない人であれば接種しておくことをお勧めします。