2010年9月5日

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メニエール病について【メニエール病】

   

西宮市苦楽園口の耳鼻科、梅岡耳鼻咽喉科クリニックです。
最近外来では8月の下旬からメニエール病の患者さんが多くこられます。そこで今回はメニエール病の解説をさせていただきます。当クリニックでは該当患者さんにはリーフレットとして直接お渡しすることもあります。
 めまい、耳鳴り、難聴などを繰り返す慢性の内耳疾患で、疲労、心身のストレス、睡眠不足などの状態の人に起こりやすい傾向があります。発症年齢は30代~50代に多く女性の割合が多いのも特徴の一つです。内耳の内リンパ水腫(水ぶくれ状態)が関係していると考えられています。
症状
 突然、激しいぐるぐる回る回転性のめまいが起こり、30分位から数時間続きます。同時に、耳鳴りや難聴、耳閉感(耳のつまった感じ)といった症状もあらわれます。また、吐き気、嘔吐、冷や汗、顔面が蒼白くなる、脈が速くなるなどの症状をともなうこともあります。メニエール病では、めまいが起こる発作期と、めまいがおさまる休止期とがあり、これを交互に繰り返します。休止期には、耳鳴りや難聴もほとんどなくなって軽くなります。症状がなくなったといても再び耳の中の水ぶくれで症状の悪化を認めることも多く、自己判断の服薬中止は避けるようにしましょう。
治療
 薬による治療が主体です。病態(内リンパ水腫)に対しては、水ぶくれを軽くする目的で利尿剤系統の薬を多く使います。中でも、イソソルビド(イソバイド)が広く使われています。また、内耳の神経細胞や内耳神経の活動を改善する目的で、ビタミン剤や末梢血流改善剤なども使います。水ぶくれが強い場合には、ステロイドを追加したり、利尿効果のある漢方薬を併用することもあります。しかし、内服薬による治療でめまい発作を止めることができず、社会生活に支障をきたすような場合や、聴力が段々悪化して行くときには手術も行われます。メニエール病は内耳の病気なので、生命に危険をおよぼすようなことはありません。早期の診断と治療を始めることによってメニエール病の進行をくい止め、または治癒させることができます。しかし、病気が持続し、めまいと難聴の悪化と軽快を繰り返していると、平衡感覚の乱れや難聴が進行し不可逆性になってしまいます。
 最近外来で非常に多い類似疾患として蝸牛型メニエール病もあり、このタイプはめまいを伴わないメニエール病としてご理解されるとよいでしょう。原因・治療はほぼ同じとなります。長期の経過ではメニエール病に移行することも多く注意が必要です。
西宮市苦楽園口の耳鼻科 梅岡耳鼻咽喉科クリニック
医院ホームページ:http://www.umeoka-cl.com/
梅岡耳鼻科 レーザー治療専門サイト:http://www.umeokaentclinic.com/
住所:兵庫県西宮市樋之池町22-2
TEL:0798-70-3341
最寄り駅:阪急甲陽線 苦楽園口駅

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プロフィール

梅岡比俊
医療法人梅華会グループ理事長
梅岡比俊
 

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ブログでは医療サービスや趣味・活動に関わる情報を提供して参ります。