食中毒とは、ウイルスや細菌など人体にとって有害な物質を摂取することで下痢や嘔吐などの胃腸炎症状の総称です。
1年中発生しますが、7月から8月が気温や湿気が高くなるため食中毒の原因菌が活発となり食中毒が発生しやすくなります。
症状
主な症状は、下痢・腹痛・嘔吐・吐き気・発熱 原因物質によって症状や潜伏期間は異なります。原因菌
病原性大腸菌(O157・O111など)、カンピロバクター、黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌、セレウス菌、ノロウイルスなど食中毒の予防法
「つけない」「増やさない」「やっつける」が、食中毒予防の三原則となります。①細菌をつけない・持ち込まない
*調理前、生の肉や魚、卵などを扱う前後、残った食品を扱う前などには手を洗いましょう。
*まな板もよく洗いましょう。
*生の肉をつかむ箸と焼けた肉をつかむ箸は別の物にしましょう。
②細菌を増やさない
*細菌の多くは高温多湿な環境で増殖が活発になるため、食べ物は低温保存が基本です。
*肉や魚などの生鮮食品、お惣菜は、購入後できるだけ早く冷蔵庫に入れましょう。
*冷蔵庫に入れても細菌はゆっくり増殖するため、早めに食べましょう。
③細菌をやっつける。
*ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅します。特に肉料理は、中心部を75度で1分以上加熱しましょう。
*ふきん・まな板・包丁などの調理器具も洗剤でよく洗ってから熱湯をかけて殺菌しましょう。
*細菌の中には、耐熱性があり加熱しても死なない細菌もいるため、調理後は早めに食べ切り、室温に放置せずに残った物は速やかに冷蔵庫に保存しましょう。
◇食中毒かなと思ったら・・・
嘔吐や下痢の症状は、原因物質を排除しようとする体の防御反応です。医師の診断を受けずに、市販の下痢止めなどをむやみに服用しないようにし、早めに医師の診断を受けましょう。