ベトナム・ホーチミンでの医療体制について
西宮市苦楽園口の耳鼻科、梅岡耳鼻咽喉科クリニックです。
このゴールデンウィークはかねてからのベトナムでの医療コースの見学をお願いしておりました。
ホーチミンシティはかつてサイゴンと呼ばれた、今は喧騒の中で著しく経済発展を遂げる町ではありますが、まだまだインフラの整備は充足しておらず、医療で言えば、特に地方の専門医不足に悩まされているとのことでした。
ホーチミンの人口は約700万人ですが、大きな総合病院と呼べるところは4つしかなく、しかも周辺地域に病院がないものですから、ベッドが全く足りない状況のようです。メコン・デルタ地域には全く(!)病院がないため、数百キロ離れたホーチミンまで来て医療の提供を受けねばなりません。
その中の一つホーチミンの中心部にほど近いチョ―ライ病院に行って参りました。付近に駐車場はほぼなく、自動車には現在100%の関税がかけられており、関税の低いバイクが中心の生活スタイルです。バイクは日本製のバイクでして、ベトナム語ではバイクは”ホンダ”と言うそうです。(以前は道路には自転車ばかりだったそうですが、あの暑さで自転車大丈夫?ていうくらい熱いです・・)
チョ―ライ病院
チョ―ライ病院は高さ15階はあろうかとするくらいの大きな病院です。日本のODAもあり建てられたそうですが、一階入口横はフランスパンのサンドイッチなどが屋台として売られ、和やかな雰囲気(食文化はフランス植民地時代の風潮がまだのこっております)
ただし入院施設のある3階はベッドあふれている状況で、ストレッチャーのようなベッドで点滴を受けた患者さんが頭の向きを互い違いにして寝ていたり、場合によっては廊下にベッドがそのままあったり・・患者さんの家族も通院できるような距離ではない家族の方々はエレベータで入口付近でゴザを敷いて休みを取っていたりと、とにかく人であふれている状況です。
ベトナムには大きな都市として、ホーチミン以外にハノイやダナンがありますが、大きな病院はハノイとホーチミンにしかない状況で、そこにしか高度医療を享受することができないとのことです。ちなみにベトナムは国土が縦長ですので、ハノイとホーチミンだと列車で32時間もかかってしまうほどの距離の差があります。
医療保険を持っている人は特に高齢者で多いそうですが、サービスが低下した医療しか受けることができないため最近の若者は敢えて無保険者が多いそうです。その代りちょっとした軽症では気軽に病院に行くことはできません。ただし、1歳から6歳までは無料で医療サービスを受ける事ができるそうです。ここベトナムでは『二人っ子政策』として3人目に生まれた子供には国からの福祉サービスに制限があるようで、独自の政策をとっているようですが、街自体は若者が多くバイクが喧しい活気あるところです。
ここ1年は急なインフレで年に12%もあり銀行の利率は14%もあるという、日本では最近想像できない現象が起こっています。平均年収が2万円でもiphoneなどのITにかける若者の消費意欲は高く、SIMカードが解禁されているベトナムでは、どんどんスマートフォンへの切り替えが進んでいるようです。それでもまだ全体の5%程とのことです。
そういった消費意欲や、街の活気を見ていると、私が知っているわけではありませんが1960~70年代の日本の状況と言えばそんな感じなのでしょうか。
次回戦争証跡記念館や、旧大統領官邸にも足をのばしましたのでまたブログにてご報告いたします。
西宮市苦楽園口の耳鼻科 梅岡耳鼻咽喉科クリニック
医院ホームページ:http://www.umeoka-cl.com/
梅岡耳鼻科 レーザー治療専門サイト:http://www.umeokaentclinic.com/
住所:兵庫県西宮市樋之池町22-2
TEL:0798-70-3341
最寄り駅:阪急甲陽線 苦楽園口駅
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