開業医も救急医療参加
西宮市苦楽園口の耳鼻科、梅岡耳鼻咽喉科クリニックです。
病院の医師不足による救急医療の崩壊を防ごうと、地域の開業医が立ち上がり始めた。
「おじいちゃん、手のしびれはありますか」。11月5日午後8時30分、長野県南部に位置する公立昭和伊南総合病院(駒ヶ根市)で、当直医の横山晴樹さん(50)は、頭痛を訴えて来院した男性(79)を診察した。脳卒中などの可能性も考え、頭部のCT(コンピューター断層撮影)検査をするよう指示した。
「地域医療を担う一人として、当直に参加しています」。そう話す横山さんは、この病院の医師ではなく、市内で耳鼻科医院を営む開業医だ。1999年まで同病院に勤務し、当直で全診療科の患者に対応していた経験を生かしている。「もちろん難しい症例は、病院の専門医に判断を仰ぐ」
同病院は、重症患者を診る救命救急センターだが、周辺に夜間診療所がなく、軽症も含めて救急を一手に引き受けている。
しかし、地域の産科医を約15キロ離れた別の公立病院に集め、昭和伊南総合病院ではお産を扱わなくなったことや、勤務していた医師が開業したことなどで、医師不足に陥った。
一昨年35人いた医師が、わずか2年で22人に激減。残った医師の当直回数は月5回前後、残業が月80時間に及ぶ医師もいる。
「過重労働で医師がさらに流出すれば、病院自体が運営できなくなる」
病院側の危機感に、地元医師会が応え、今年8月、当直の応援を始めた。2人いる病院の当直医に加え、患者の多い午後7~10時の3時間、開業医23人が一人ずつ交代で週3日、「助っ人」に訪れる。
この日は高齢の男性や、右ひじを亜脱臼した幼児、犬にかまれた女性ら4人が来院。うち、救急車で搬送されて来た患者1人は、病院の当直医、一瀬泰之さん(33)が診察した。
一瀬さんは「軽症の患者を開業の医師に診てもらうおかげで、重症者や入院患者の治療に時間が割けるようになった」と話す。
医師会の取り組みとは別に、日曜日の昼には、かつて同病院に勤めていたOBの開業医有志13人が交代で日直を務め、病院勤務医の負担軽減に協力している。
読売新聞の医療改革提言では「開業医も病院救急に積極参加」することを柱に掲げた。医師不足が深刻な地域の中核病院などで、開業医が病院の救急に協力する動きが各地に広がっている。
同病院事務長の渋谷勝清さんは「医師不足の中で、病院存続には、開業医の協力が欠かせない時代になった」と話す。
(2008年11月14日 読売新聞)
昨今の医師不足で政府として医師増員をかかげておりますが、とにかく既存の設備、人員を有効に生かすことが先決ではないかと思います。医師の養成には最低10年は要しますし・・
開業医の先生方もバックアップできる大病院との連携は不可欠とお考えだと思いますし、こういった取り組みが今後も期待されるでしょう。勤務医の先生方の負担は相当なものでして、当直しても次の日は普通に仕事のあるのが常態化していては十分な医療も提供できないと思います。
西宮市苦楽園口の耳鼻科 梅岡耳鼻咽喉科クリニック
医院ホームページ:http://www.umeoka-cl.com/
梅岡耳鼻科 レーザー治療専門サイト:http://www.umeokaentclinic.com/
住所:兵庫県西宮市樋之池町22-2
TEL:0798-70-3341
最寄り駅:阪急甲陽線 苦楽園口駅
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