救急車の出動3.5%減 1―6月 「適正利用」の広報が奏功
西宮市苦楽園口の耳鼻科、梅岡耳鼻咽喉科クリニックです。
総務省消防庁が4日までにまとめた2008年上半期(1―6月)の救急車の出動件数(速報)は全国で250万4件と、07年同期比で3.5%減少した。搬送人数も4.5%減の229万6733人。
出動件数を都道府県別で見ると、高知など36都道府県で減り、長崎など11県で増えた。
全国807の自治体消防本部別では、69.8%に当たる563本部が減少。具体的な要因(複数回答)としては、286本部が挙げた「救急車の適正利用に関する市民への広報活動」が最も多く、次いで「頻繁に利用する人への個別指導」も109あった。
一方、29.7%に当たる240本部は増加。要因(同)は「高齢者の搬送増加」が135で最多だった。残り0.5%の4本部は増減なし。
(2008年10月5日 日経ネット)
私は平成11年大学卒業後奈良医大付属病院にて救急科に研修にいっておりました。ちょうどその頃、救命病棟24時という江口洋介さんが主演をされてる番組に刺激をうけ、意気揚揚と診療に従事していたのですが・・
大学病院に一次救急にかかる患者さんがあまりに多く、また救急医療を受け持つドクターの数が少なく、救急科が疲弊しているのではと強く危惧しました。一次救急とは入院を必要としない程度(軽症で帰宅できる程度)、二次救急とは入院治療を必要とする程度、三次救急とは高度医療を必要とする程度として分けられています。三次救急病院への搬送には一次または二次救急病院からの紹介が原則となっています。
大学病院は勿論三次救急に携わるわけですが、かといって飛び込みで来る患者さんの診療を断るわけにもいきません。そんな状況で一次救急の対象にもかかわらず救急車で運ばれてくる患者さんも来られると、いざ重症患者さんが来られた時の対応が後手後手にまわってしまう状況が何度となくありました。消防士、救命救急士の仕事量も限界に近いと聞いております。限られたマンパワーにおいて最適な資源配分を考えれば、救急医療のシステム維持には上記広報も必要不可欠であると思います。
西宮市苦楽園口の耳鼻科 梅岡耳鼻咽喉科クリニック
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