「下痢」

原因

下痢の原因として、最も多いのがウィルス感染によるものです。下痢とは、悪さをする病原体を体の外に出そうとする体の働きであり、大切な防衛反応の一つです。
腸の粘膜が傷つき、水分や栄養分を十分に吸収できなくなる為におこります。
症状は数日から約1週間続きます。

下痢をひき起こす主な病気には、以下のようなものがあります。

  1. 「流行性嘔吐下痢症(ロタウイルスやノロウイルス)」

症状⇒嘔吐や白っぽい水様便が出る

  1. 「食中毒や細菌性腸炎」

症状⇒突然激しい下痢がはじまり、ひどい腹痛と発熱、血便がでる

  1. 「腸重積」

症状⇒イチゴゼリーのような血便がでる

症状

下痢により、体内の水分や塩分が多く失われると、脱水症状になり、お子さまの体の状態が悪くなることもあります。その為、水分や電解質の補給を適切にしないと、脱水症状はさらに悪化していきます。 ・下痢により、体内の水分や塩分が多く失われると、脱水症状になり、お子さまの体の状態が悪くなることもあります。その為、水分や電解質の補給を適切にしないと、脱水症状はさらに悪化していきます。
特にお子さまが乳幼児の場合は、重症化するおそれが高いので注意が必要です。

・下痢でなくても、便に血液が混じっていたり、突然泣きだすような時は腸重積の可能性があります。血液は黒っぽくなっていることもありますし、嘔吐を伴っていることもありますので、急いで診察を受けましょう。

・さらに、便に粘液が混じることあります。粘液は炎症で弱っていた腸の粘膜を保護する為に出てくるものなので、そのものは心配いりませんが、腸が炎症を起こしている証拠なので、診察を受けておくと安心です。
・便の色が白っぽくなる原因としては、「流行性嘔吐下痢症(ロタウイルス)」によっておこる白色性下痢と考えられます。
血液が混じっている場合は、バイ菌が原因であったり、母乳で育てている赤ちゃんはビタミンKの欠乏症などの様々な病気が考えられますので、診察を受けることをおすすめします。

ご家庭での注意点

下痢で一番心配なのは脱水状態になることです。
脱水状態を防ぐ為にも、水分を十分に摂取させましょう。

・軽度の下痢の場合、普通の食事でも続けてかまいませんが、ジュースやソーダなどは糖分が多く、かえって下痢がひどくなるのでやめましょう。
ミルクも下痢の時は吸収がよくないので控えることをおすすめします。母乳なら心配ありません。

・また、下痢がひどい場合には、しばらく食事を与えるのをやめて、薬局などで売られている脱水改善用の経口補水液(OS-1)を飲ませてください。
12-24時間して、下痢が少しよくなってきたら、バナナ、おかゆ、パン、麺などの消化のよいものを徐々に与えましょう。

下痢止めの薬をむやみに使用することはおすすめしません。下痢止めの薬は、腸の動きを抑えるため、一見下痢が良くなったように見えますが、お腹の中で下痢の状態は続いています。そうやって気づかない内に脱水をひきおこすこともありますので注意しましょう。